hiyamizu's blog

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姜尚中『生と死についてわたしが思うこと』を読む

2013年03月27日 | 読書2

姜尚中著『生と死についてわたしが思うこと』(朝日文庫2013年1月朝日新聞出版発行)を読んだ。

「アエラ」の連載コラム「愛の作法」の2007年12月17日号~2012年11月26日号掲載分から抜粋したエッセイだ。

まえがきは、「極度の神経症で苦しんだ姜さんの長男が『生きとし生けるもの、末永く元気で、さようなら』という言葉を残して、帰らぬ人になった」と始まり、3・11の悲劇に続く。

3・11を経て私は初めて自分が、日本の中でマイノリティーではあるけれどパトリオットだ、ということを痛感しました。パトリオティズムは愛国と愛郷の二重の意味がありますが、このパトリオットは、愛郷者という意味です。

・・・自分の座右の銘を思い浮かべました。「すべてのわざには時がある」。すべての物事には起こるべきタイミングがあるという旧約聖書の言葉です。




私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

姜さんの書いていることにはおおよそ賛成できる。しかし、あえて言うと、安直な正義の味方の匂いがする。

表紙と最初のグラビア8頁に自分の写真を載せる神経は私には信じられない。



姜尚中(かん さんじゅん)
東大大学院情報学環・学際情報学府教授。専攻は政治学・政治思想史。テレビなど各種メディアに出演。姜さんは、4月からは聖学院大学の教授になる。
1950年 熊本県熊本市生まれ
1979年 早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。30代で洗礼を受けた。
1996年 ドイツ エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学準教授などを経て
1998年 東京大学社会情報研究所助教授、2004年 教授
2010年 東京大学大学院情報学環 現代韓国研究センター長
主な著書に『オリエンタリズムの彼方へ――近代文化批判』、『マックス・ウェーバーと近代』、『ナショナリズムの克服』、『姜尚中の政治学入門』、『日朝関係の克服』、『在日』、『ニッポン・サバイバル』、『愛国の作法』、『悩む力』、『母~オモニ』など。


  

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