ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

サン・ピエトロ大聖堂

2013-09-21 | Italy-聖地巡礼の旅-
カトリック総本山、サン・ピエトロ大聖堂。

カトリックとは、ローマ教皇(法王)を中心として、世界に12億人以上の信徒を持つキリスト教派です。
サン・ピエトロ大聖堂は世界最大級聖堂建築で、キリスト第一使徒ペトロの御魂を守るため、326年コンスタンティヌス帝が教会建立を命じました。それからずっと後16世紀に入り、再建工事が進められました。この再建工事に呼ばれたのが著名建築家芸術家です。
「古代建築を蘇らせた男」ブラマンテ、先に紹介したラファエロやミケランジェロといった方々が計画を遂行しています。
しかし…、
芸術っていうのは終わりなき創造、突如として発想の女神が舞い降りる…なんてことが多々あり。突飛な発想と思いつきで計画が変更されることなんて日常茶飯事です。平坦な日常で淡々と変更を告げられる事は当たり前。そんな変更にマイモコするのは弟子たちだけです。ここで、その平坦を打ち破る、ある事件が起こりました。
ブラマンテの逝去です。
これには困った。

誰が困ったか?
建築主任を引き継いだラファエロです。
彼の意思を引き継ぎ、計画スケールは肥大、彼自身迷走します。
遂には、ミケがそのスケールにストップ(決定権)を待った、という芸術家らしい葛藤と交錯が見られるサン・ピエトロ大聖堂ですが、始まりは御墓です。
ペトロさんのお墓の上に建てられました。
ペトロさんって…誰?と首を傾げる方に、お教え致します。
彼、メシアに従う12使徒のリーダー的存在で、
(『最後の晩餐』で、メシアの右手から二番目、白髭の方です)
初代ローマ教皇です。つまり、初代の墓です。
さ、御墓ですので、静かに祈りましょう。
あぁ…向こうから光がッ、

「こ、これは…」
金です。細工が美しいですね。
選ばれし教皇のみが座れます。

『聖ペトロの司教座』で、ベルニーニさんの作品です。
さて、ベルニーニさんとは、
「ローマは彼のためにあり、彼はローマのために生まれた」と称された建築家です。
これも、ベルニーニさんの作品です。
大天蓋(だいてんがい)…つまり、教皇の祭壇です。

さ、祈りましょう。
ペトロさんの思いに触れ、足に触れ、
祈りを捧げると願いが叶うそうです。

しかし、
多くの願いを聞くうちに、
足の大理石がすり減り、剥げていました。
見ているこちらが痛々しい…ので、
「お大事に…」
と優しい言葉だけ掛けておきました。

さ、次の作品は…、


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