ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

君が持つ、仁、という心だ

2011-09-09 | 日記
シリアスな話ばかりを続けていると、中途半場に砕けた日記を割り込ませたくなるな。
割愛したかったら、す…と、マウスでスクロールして何事もなかったように飛ばしてくれ。
最近、よく目にする人物に、じぃ…、と釘つげになった。
それは、日曜「イッテQ」の放送中、絶妙なポージングで、
“気をつけなはれやッ!!”By カワイ チャンさん
安全祈願と称しての、あの、決め台詞は「まるで、神懸りだな」
頼むから、それを世界各地でやってくれ。
地鎮、鎮魂、水神 竜神様 大蛇様の鎮守に一役担ってもらいたいが、
「ダメ?」とお上に尋ねた所、
そういうのは、己自身とやっとけ、とさ。
「それも、そうだな。世界の皆が、災害に気を付けていかないと」と、一人でやってみた。
気をつけなはれやッ!って。
しかし、外に人がいる時は、やめてッ!と言われた。
「なんでよ?」
どうやら、母が、恥ずかしいらしい。とっても照れ屋な母だな。
それに、神懸りってのは、元祖がやって本物らしい。偽者のチャンさん扮する私がやっても、意味がない。神を宿すにもTPOと人材を選んで、神役を当てるらしい。
私は己独自の神懸りを作るとするか…さて、本題に入ろう。ここで問題です。
「君の正妻、または、側室がスパイだったら、どうする?」
今回、繭子は糸を巧み使って、義経の動向を探るって話が出た。
これは、佐藤くんのお父さん(基治さん・黒脛巾忍者)が松殿とスパイの話を糸電話使って盗聴し、さらに、繭子が松殿に糸を括りつけ、居場所をキャッチした事に繋がる。現代に置き換えると、電波の事だ。盗聴とGPS(ぐるっ電波で、ポジション(位置)、調べるわよの略?)機能を使っている。ま、今では、携帯電話で動向を探る事くらい簡単だ。だから、
義経「しっかし、よくまぁ、あれを…浮気も出来ん」と言ったわけですね
もし、繭子が妻とするなら、
「あら、こんな所に携帯が、」と夫 富樫が風呂に入った隙に携帯チェック。
所有者不明…と、データに手がかりはないかしら?と、夫のだって分かってるくせして、
そ知らぬ顔で、パコ…ン、携帯を開き「ふ…ロックが掛かっているわ。小賢(こざか)しい」
ピッポッパッパッ、
「分かりやすい暗号ね」と、さすがの元スパイの情報部隊。いとも簡単にロックを解除。
そして、所有者の手掛かりがないかしら?と旦那のメールチェック及び、履歴総チェック。
さらに、不審画像のチェックに入り、消されたデータを復元までして、データのチェックに取り掛かる。携帯だけに留まらず、パソコンに保管されているデータまで…。
真に恐ろしいスパイ(妻)だな。もしかしたら、それは、君の隣の、元パソコンインストラクターもかもしれない。怪しい動きがあれば、即行われる。
だから、こういうのを、絶ッ対、妻にしたら「あっかーん!!」というのだ。
しかし、もしもだよ、もしも、そんなのを嫁にして「しまった…」と思うなら、
あぁ…(後悔)スパイの末裔を嫁にしちまったよ、と笑い飛ばすか、
その末裔の心を取り込む、話術交渉術を持つことだな。
ふ…と薄っすら笑みを携え、さて、冗談はさて置き、
義経たちは、わざわざ、手強いと知っていながら、富樫の守る、安宅関を通る道を選んだ。
普通の賢い頭なら、そんな危険な道、絶対避けて山道を走り抜ける。元々、弁慶にしても、義経にしても山の寺育ちだ。山勘の方が働くわけだし。案内人も山道を勧めた。だが、
思い出してもらいたい。これこそ、忘れている人が多いと思うが、
壇ノ浦の合戦で、源氏棟梁 源 義経が下した最後の命令を。
“拾えるだけの命、拾え”
これは、目の前で入水する平家の女たちを見て、源氏の、義経の課した、平家の女たちを救いたい、という一念で発した命令だ。この命令を受け、
もし、目の前に、死に掛ける平家の女がいたら、君ならどうする?
義経は、救えなかった命が多過ぎ、弱気になった。そんな時、池田は何と言ってくれた?
“神じゃないから…その手で、生きた人を、救えるんじゃないですか?”私は、このシーン…義経と、池田と斯波の三人のやり取りが忘れられない。
生きているからこそ、生きる人の心を救える。
手を伸ばせは、生きる人の手を取って救える。
池田も平家の生き残り。生きて、一人でも多くの平家を救うよう、主君 資盛から言われた。
(これは、後からお話することになる)
もし、目の前に、平家の姫さんがいたら、君はなんと言葉を掛ける?
あの時のように、
“その女、平家だぞッ”と鋭い言葉で、彼女らの心をえぐるか?
“平家の分際でッ”と汚い言葉で、彼女らの心を壊すか?
清盛「お前なら、どうする?」
私は、幼い義経が投げ掛けられた言葉を、自分に投げ掛けた。
清盛の娘にして、源氏の妹を、どう救う?
清盛の継妻で、壇ノ浦で入水した時子様を伯母に持ち、源 頼朝の重臣となった兄を持つ、平家から嫁いだ側室をどう救う?
両者ともに平家に生まれた事に苦しみ、源氏の中にいる自分に躊躇いを感じたと思う。
それを、何とかしてやりたい。
だが、俺に、何が出来る?そう、天を仰いで、
義経「俺に、どうすれってんだッ」と嘆いた時、
平家の彼女らを真剣に愛してくれる男たちがいた、という事にして、救ってもらった。
私には、救えなかった魂を彼らは救ってくれた。
私には、出来なかった事を彼らはやってくれた。
そして、まだ、救っていない魂がある。自分の魂すら救ってない。
魂たちが、この世に生きて残る私に何か伝えんと、いくつも心にメッセージを投げ掛けてくる。心に届くメッセージを感じながら、それをパズルのピースのように、一つ一つ組み合わせて繋いで、彼らの壊れた心を修復していく。気が遠くなるな。
義経も胃痛で悩んでいるわけだし「いてぇ…」って。

さて、次に修復するのは、パンドラboxを持ってきた張本人 斯波だ。
知ってる?
禍を生み出すパンドラboxの奥底に、一つ欠片だけ残っていたもの…、
それを、手にすると、人は強くなる。

それが、
池田「人が持つ、最大の強さで、君が持つ、仁、という心だ」ってね。

では、本編に入りましょうか。

私と富樫の、のの様よ

2011-09-09 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
バッターンッ、大の字で、
富樫「ぐごぉ…」と寝た。
繭子「ふっ」と、豪快に眠る秦家さんに上着を掛けて「寝たなかったのね、ごめんなさい」
着物の袖から襷を取り出し、背にバツを背負って、ぐっと結んで気合を入れた。
誰のためでもなく、私のために、のの様を織ろうと、そう決めた。
彼のいびきと、キッコンパッタン…機織の音とが織り成す、
まん丸のの様は、日が沈んで、彼が目を覚ました頃に完成した。朝日なのか夕日なのか、
紅に染まったのの様を掲げて

「どう?」と聞いたら、のの様の向こうで
富樫「立派な、のの様だ」笑った。
俺は、こんな繭子の笑顔を見たことがなかった。
初めて見た彼女の素顔に眩しさを覚え、気恥ずかしくなって、彼女を見ていられなくなった。だから、「よく見せてくれ」のの様を床に広げてもらった。そして、
繭子「えぇ」
夫婦二人で同じのの様を眺めた。
私は、命を救ってくれた彼に恩返しするつもりだった。でも、
どこまでも、心までも救われて、私の心の傷は、彼と子供たちと時間と共に癒えていった。
私たちの、その後…、
彼と私と、和菓子は彼の故郷に屋敷を建て、一緒に暮らした。
家族も増えて、賑やかになった頃、弁慶の影響なのか、義経の影響なのか、戦友の義仲と仲間と、戦で散った命を弔いたい、と富樫は「出家する」と言い出し、丸坊主になった。
彼は坊主頭を子供たちに撫でられ、笑っていた。相も変わらず、突飛で豪快、底なしの優しさで、全てを包むような人で、その人柄が、彼の好かれる理由ね。
ご近所からお裾分けに、と大好きな和菓子 加賀福を頂いては「のの様、のの様」と美味しそうに食べるものだから、村人たちが、ここを「ののの地、ののの地」と呼ぶようになり、加賀に野々市(ののいち)という地名が出来た。
そこが富樫の故郷よ。
私たちの子息、富樫氏族は、隣 越前守護代 斯波と、その家臣である池田、三河松平との仲介を務める美濃土岐と共に旗揚げの準備を進めていた。
そんな中、駿河 山本は兵法、軍記物の書をまとめ、また、地の理の調査のためにとあちらこちら旅して回り、やはり、迫る戦国の世の準備を行っていた。