人間の心を失くした電力業界の原発再稼働申請

2013-07-10 16:56:53 | 日記
脱原発をめざす女たちの会・北海道、泊原発と自然エネルギーを考える市民の会、ベクレルフリー北海道、北海道のエネルギーの未来を考える10000人の会、原発設置反対小浜市民の会、プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会、おおい原発止めよう裁判の会、原発さよなら四国ネットワーク、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会(玄海原発裁判の会)、反原発・かごしまネット、原子力規制を監視する市民の会が、集会を開き、「原発の再稼働を許さない!7・8声明を出しました。
     原発の再稼働を許さない!  7・8声明

 再稼働を許さないという強い意思を表明し、これからの新たな運動の出発点とするために、本日 7月8日、北海道、福井、愛媛、佐賀、鹿児島、関西、首都圏から、そして新潟、福島から東京に 結集しました。「原発事故を二度と繰り返してはならない」との思いを改めて胸に刻み、各地の運動 と全国的な連携を強めていきましょう。

 福島原発事故から2年4ヵ月になろうとしています。故郷から引き離された14万もの人々は、 憤りと落胆のうちに、いまもなお先のみえない厳しい避難生活を余儀なくされています。子ども達 の甲状腺ガンの調査結果を前に、健康被害への不安は強まるばかりです。除染の限界が明らかとな り、線量の高い地域での生活が強要されています。汚染水問題は手のつけようもなく、高濃度の放 射能汚染水が垂れ流されています。事故の原因は、地震の影響を含めて未だ明らかになっていませ ん。政府、東電、電力各社、原子力産業界、専門家達は、誰も責任をとろうとしていません。

 このような中で、原発の再稼働が一斉に推し進められようとしています。原子力規制委員会は、 福島原発事故の検証も進まない内に、被災者や地元自治体の声に耳を傾けることもなしに、数年は かかると言われた新基準をわずか8ヵ月で仕上げ、本日施行しました。これに先立つ7月3日には、 大飯原発3・4号が新基準に適合していないことを自ら認めながら、運転継続を了承しました。
 PWR原発をもつ電力会社はこぞって再稼働を申請しました。初日の申請は、北海道電力(泊1 ~3)、関西電力(高浜3・4、大飯3・4)、四国電力(伊方3)、九州電力(川内1・2)、4社 で10基にものぼり、玄海原発3・4号の申請も7月12日に予定されています。高浜3・4号、 伊方3号、玄海3号ではプルサーマルまで再開しようとしています。
 さらに、事故を引き起こした当の東京電力までもが、地元の強い批判と反発にもかかわらず、柏 崎刈羽6・7号機の再稼働を狙っています。安倍政権は、再稼働と原発輸出に血道をあげています。 まるで3.11などなかったかのようにです。
 しかし、再稼働推進は思惑通りには進みません。川内、北海道、玄海等では、活断層の連動問題 が新たに浮上しています。規制委員会への監視を一層強め、活断層や火砕流問題を厳しく審査する よう求めていきましょう。電力会社とのヒアリングという名の「密室会議」ではなく、審査の全面 的な公開を求めていきましょう。さらに、再稼働の前提となっている地域防災計画・避難計画さえ まだできていません。事故最中の原発に向かいながらの避難計画、避難できない離島の問題、雪深 い地域では避難道路さえ確保できず、水源は汚染され安全な水も確保できない等々、地元はもとよ り周辺住民のリアルな避難計画などどこにもありません。地元や周辺住民の不安は募るばかりです。
 これらを具体的に問題にして、多くの人々に訴えかけ、自治体、地方議会への働きかけを一層強 め、地元と周辺自治体の事前了解・同意に歯止めをかけていきましょう。全国的な連携を一層強め、 各地の再稼働を阻止していきましょう。
                           2013年7月8日 原発の再稼働を許さない!7・8全国集会実行委員会

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