健康を脅かす電磁波ー小児白血病や脳腫瘍など子供への影響大(安全食品連絡会)発表者宮崎恵子

2013-12-23 00:17:51 | 桜ヶ丘9条の会
強力な電磁波を発生させて爆走するリニア、JRは、科学的な根拠もなく、「健康に影響ない」と主張するばかりだが、2002年国立環境権研究所は、「送電線近くで、小児急性リンパ性白血病が4・7倍、脳腫瘍が10・6倍になった」という調査結果を発表したが、7億2125万円かけたこの調査結果に対し、国の評価委員会は最低の、C評価を付け、続いて3年間を予定していた調査研究費はカット、調査も打ち切られその結果は報道されなくなってしまったのだという。この研究は、「兜研究」と言われている。
この研究は、2007年6月には、WHO(世界保健機構)は高く評価した。
日本ほど電磁波が問題視されていない国はなく、マスコミがほとんど電磁波の危険性を報道しないのは問題である。
報告の一部を載せる。

健康を脅かす電磁波 ―小児白血病や脳腫瘍など子どもへの影響大―
安全食品連絡会
(発表者) 宮崎 恵子
◇はじめに
日本の携帯電話(PHSを含む)の普及率は 90%(1人1台として)、携帯基地局周辺の住民に頭 痛、不眠症、高血圧等の症状が報告されている。また、携帯電話を 10 年以上使用し続けると,脳腫 瘍になる恐れの指摘もある。イギリスなどでは 16 歳未満は携帯電話使用の禁止を勧告している。
電気毛布や電子レンジ、電磁調理器等からの電磁波被曝も心配されている。
2002 年、国立環境研究所は「送電線近くで、小児急性リンパ性白血病が 4.7 倍、脳腫瘍が 10.6 倍 になった」という調査結果を発表。ところが、7 億 2125 万円かけたこの調査結果に対し、国の評価 委員は最低のC評価をつけ、続いて 3 年間予定していた調査研究費はカット、調査も打ち切られ、 その結果は報道されなくなってしまった。(54~55 ページ参照)
ところが、2007 年 6 月、WHO(世界保健機関)はこの調査研究を高く評価した。日本ほど電磁 波が問題視されていない国はない。日本のマスコミが殆ど報道しないのも問題である。

2002 年、EUは危険性が確定していない場合も予防的処置として対応する「予防原則」を取り入 れた。日本でも「予防原則」を早期に取り入れ、電磁波過敏症患者の方々の被害を減らす活動を続け ていきたい。また電磁波について知り、危険性を避ける方法も考えた

電磁波とは。
 電磁波は太陽の光の仲間で、エネルギーの高いガンマー線、X線、紫外線(一部)等の「電離放射 線」とエネルギー
の低い可視光線、赤外線、家電製品の交流波等は「非電離放射線」の電気の波である。
1秒間に 60 回波を打つと 60 サイクル(ヘルツ)で低周波、電子レンジは 24.5 億サイクル、携帯 は 10 億とか 20 億サイクル・高周波である。
エネルギーが高いほど周波数が高く波長 は逆に短い。どの電磁波も身体に影響を及 ぼすが、エネルギーの高い電磁波のみが危 険とはいえない。私たちの身のまわりにた くさんある電気製品から漏洩する低周波の 電磁波も今問題になっている。
高周波と低周波の変調(混ぜ合わせ)さ れたりするのがよく利用される電磁波のデ ジタル(パルス)波で、低周波と高周波の 両方の悪影響の可能性がある。
◇電磁波と脳
1975 年、米カリフォルニア大学で 16 サイクル周辺の変調電磁波をニワトリの脳細胞に照射する と細胞内からカルシウムイオンが抜けていくという予想もしない事実を発見した。体液のカルシウ ムの濃度は一定に保たれていて、神経伝達と精子卵子の活動に関わるので、カルシウム漏洩は大変 重大である。
また 1975 年、米マサチュセッツ工科大学で、バクテリアが小さな磁石を持っていることを発見。 その後伝書バト、ミツバチ、サケ、イルカ、アユ、渡り鳥などにも発見され、1992 年カリフォルニ ア大学で人間の脳にも発見された。白血病や脳腫瘍などはこの磁石が扉の役目をして、ホルモンや 免疫機能をコントロールしているのではないかという仮説が発表された。
 脳には血液脳関門という機能があり、有害物質の侵入を排除し、必要な栄養素や酸素だけを通す が、電磁波に被曝すると、脳関門の機能が低下し、有害物質が脳内に移行することがスウェーデン の動物実験で示されて問題になっている。
 さらに、脳内ホルモンの中でメラトニン、セロトニン、ドーパミンが電磁波被曝の影響を受けて いるという研究もある。メラトニンが、電磁波の影響で減少すると、卵巣ホルモンが増加して乳が んになるのではないかといわれている。メラトニンはカルシウムとも関連し、睡眠を左右し、ガン を抑制するNK細胞を活性化し、体の酸化を防止し、痴呆を予防し、紫外線から身を守ると考えら れている重要なホルモンである。とくに電磁波の侵入しやすい子どもの脳への悪影響が心配され、 切れやすさ、多動性障害(ADHD)などとの関係が議論されている。セロトニン、ドーパミンは うつ病と関係し、自殺の増加との関係が心配される。最近異常発生したバッタはセロトニンが 3 倍 になっていたという。
◇ ウイーンの医師会が定めた「携帯電話使用に関する健康ルール 10 か条」(2005 年)
 1.原則として、携帯電話の使用はできるだけ少なく、簡潔にすること。 16 歳以下の子どもは絶対に使ってはいけない!
 2.通話中、絶対に携帯電話を頭の近くで持ってはいけない!
 3.絶対に交通機関の中で使ってはいけない(自動車、バス、列車...電磁波が強くなる)!
 4.メールを送る時は、携帯電話をできるだけ体から離すこと!
 5.周囲の人を被曝させないため、通話中はいつも他の人から数メートル離れること。
 6.絶対にポケットに携帯電話を入れてはいけない。電磁波は男性の生殖能力に影響を与えるかも。
 7.夜間は携帯電話の電源を切り、絶対に枕元に置かないこと。
 8.ゲームをするために携帯電話を絶対に使わないこと。
 9.イヤホンマイクも安全ではないだろう。ケーブルが放射線を誘導するかもしれない。
  10.全ての無線ネットワーク、ローカルネットワーク、WiFi,UMTSは高レベルの電磁波を発生させる。