“フッ化物洗口”
という言葉をご存知ですか?
フッ素を含む液体で口をゆすぎ、むし歯を予防することです。
先日、医療対策特別委員会で、このフッ化物洗口を実施している川南町の小学校を視察してきました。
川南町では、“むし歯予防フッ化物洗口事業実施要綱”に基づき、全小学校でフッ化物洗口が行われ、着実にむし歯予防の成果をあげられています。
具体的には、平成19年の12歳児1人あたり永久歯むし歯本数が、2.15本であったのが、平成21年には1.06本と半減しています。
川南町では、フッ化物洗口液をはじめ、紙コップやゴミ袋の管理を保健センターで一元的に行い、小学校ではマニュアルに従い、先生と生徒が連携し、適切な洗口が実施されていました。
まず保健センターから、届いた洗口キットがクラスごとに並べられ、クラス担当が教室まで運びます。
適切な量に薄められた洗口液を、担任の先生が立ち合いのもと、一人一人手に取ります。
そして席について、先生が洗口マニュアルが録音されているテープを流し、生徒はそれに合わせて約1分間・・・クチュクチュ・・・
そして終わったら、先生が全員の紙コップが回収されるのを確認。
生徒たちの動きも手際よく、最小限の時間で洗口を終え、午後の授業へと流れていきました。
少し気になることがありました・・・
生徒の中に、洗口をせず、本を読んでいたり、ノートに向かっていたりする姿があったことです。
先生になぜか訊いたところ・・・
保護者の中には、自主的に歯科にてフッ化物塗布などを行い、重複を避けるため、学校でのフッ化物洗口に同意されない場合もあるようですが、生徒もそれを理解しており、洗口をしない生徒がいても違和感はないとのことでした。
今後、県議会として県下全域で、むし歯予防に効果的なフッ化物応用が適切にできる環境整備にも取り組んでいきます。