もう飽きた・・・方もいらっしゃるとは思いますが、あと3話研修報告にお付き合い下さい。
バサックスラムにて・・・
近代的な空港に隣接する湿地にスラムはありました。
約1000人が肩を寄り添わせ生活されており、その数は日に日に増加しているとのことでした。
そのスラムに、学校に行けない子どもたちのための“寺子屋”があります。
その寺子屋に着くと、われ先に子どもたちが飛びついてきました。
歓迎の歌と踊りの披露・・・
そしていよいよポストマンの出番です!
日本から持ってきた皆さんたちの善意を、子どもたちに手渡しました。
寺子屋の先生が、1枚ずつ服を袋から取り出すたびに、子どもたちは大歓声!!
“届けてよかった・・・”
あらためてしみじみ思いました。
目の不自由な二人は、オルガンを弾いて喜びを表現してくれました。
先生が一人ひとり体にあった服を渡すまで、きちっと座って待つ子どもたちの姿は、いじらしくてたまりませんでした。
鉛筆や画用紙を渡すと、それまでざわついていた寺子屋の雰囲気が一変しました。
どの子も、黙々と書き始めたのです。
机が足りなくて・・・
中には日本語の書き取りをしている子どももいました。
「書くことに飢えているんです。」
先生は教えてくれました。
「日頃は、木の枝で地面に書くことしかできない子どもたちです。
だからとにかく書きたいんです。」
邪魔をするといけないので、その時間を利用してスラムの中をひとまわりしてみました。
湿地の上、気温は35度くらいありますので、むせ返るような暑さです。
上下水道はもちろん整備されていないスラム内は、異様な臭いが立ち込めていました。
そこにハエまみれの生肉や泥水の入ったバケツでうごめく魚が売られていました。
子どもたちは裸、裸足で走り回り、泥んこになって遊んでいました。
少し歩くと、生後2~3週間であろう赤ちゃんとお母さんが横たわっていました。
お母さんは、赤ちゃんにたかるハエを力のない手で払っています。
お母さんには黄だんが出ており、産後の体調不良は一目瞭然で、とても授乳などできる力など残ってないように映りました。
カンボジアでは、5歳になるまでに約3割の子どもが亡くなるそうです・・・
信じられない数字ですが、現場に足を運んでみると、その数字は納得するに余りある凄まじさがありました。
その中にあって、子どもたちの笑顔は、まさに希望であり、将来の光です。
そして、別れのとき・・・
“帰さないぞ!”
と言わんばかりに、私たちが乗ってきたトゥクトゥクというリアカー付き原付バイクは、子どもたちに占領されていました。
「ありがとう!ありがとう!」
の声が、走り出したトゥクトゥクをいつまでも追いかけて来ます。
まるでウルルンのラストシーンそのものに・・・
子どもたちは、力の限り走ってくれました。
だから私も力の限り走ります
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この研修のお話を読むたびに普通という感覚が何なのか、当たり前という事は何なのか考えてしまいます。
考えても仕方のない事なのかもしれませんが、自分の幅をなんとか広げて。
少しでも教育が受けられている事は確かに将来への希望ですね。教育は財産であり未来への投資になると思います。
10~20年後この子供達が大人になった時、この現状がより良く変わっていてほしいと思います。
とても辛い現状ですね。
日本では何もかもが飽和状態というのに・・・
私達にできることはなんだろうと改めて感じました。お疲れさまでした。
みんな笑顔がいいですね(^-^)
子供達の将来のため、笑顔のために、私でも出来る事はあるんだな。と嬉しく感じました(^^)