県議会会派“新みやざき”主催の研修会で、県危機管理課の講演にて学んだことをお伝えします。
講師は冒頭に、災害時に被害を大きくする原因は
「正常化の偏見である」
と、述べられました。
これは“自分が住んでいる所は大丈夫だ”との思い込みが、手遅れに繋がることを意味しています。
県は、防災対策基本条例の中で、防災対策に関する県・市町村及び事業者の責務・役割を示すとともに、「自助」「共助」「公助」の必要性を明らかにしています。
講演ではその内容にさらに踏み込み、「自助」「共助」「公助」の割合は、7:2:1であることを強調されました。
公助が1割とは行政の責任回避ではないか・・・とも感じましたが、話が進むにつれ納得できる部分が大きくなっていきました。
実際、阪神淡路大震災時には、生き埋めや閉じ込められた状態からの救出状況は、自力と家族、友人、隣人の協力により助かった方が95%となっています。
そして救助隊から救出された方の割合は、わずか1.7%です。
自分の身は、自分たちで守ることが基本です!
東北三陸には、津波が来たとき、家族にも財産にも構わず、各自てんでばらばらに逃げろ!ということを表す言葉として「津波てんでんこ」という方言があります。
度々、津波に襲われ、生活をのみ込まれてきた東北に言い伝えられてきた教訓があったにもかかわらず、今回大惨事となってしまいました・・・
宮崎には「津波でんてんこ」のような言い伝えられる方言すらありません。
繰り返しになりますが、自助・共助が“9割”です!