「海の中を見ると、世界観が変わる。」
そんなことを聞いたことがあり、いつかはスキューバダイビングがしたいと思っていました。
水族館に行くことは何度かありましたが、なかなか潜る機会はありませんでした…
そんなとき大学の同期と沖縄に行く企画が持ち上がり、迷わず飛びつきました。
よく考えてみると、世界観が変わる話をしてくれたのも大学の同期でした…
ライセンスを持たない私は、体験ダイビングしかできず、水深5㍍ほどまでしか潜れなかったのですが…川遊びで素潜りをしていた頃は、目を開ければ深緑で、息が続いてもせいぜい1分半…それが目の前には鮮やかな珊瑚礁と色とりどりの魚たち、そして水中で呼吸ができる初体験は、まさに新たな世界が目の前に広がりました。
初めは体験ダイブグループで潜っていましたが、次第に面白くなくなり、少しずつグループから離れていき、振り返りインストラクターに親指を立てて合図を送ると、OKサインが帰ってきたので、心配かけない程度で自由に泳がせてもらいました。
その時、海底の砂浜に仰向けで寝転がり、行き交う魚たちを眺めながら、ゆっくり深い息を繰り返しました。
揺れながら海面へのぼっていく呼吸は、差し込む陽光と戯れて、コロコロと青の中にはじけて行きました。
一緒に潜った仲間が、海水の流れに酔い、予定していた時間より早く現実に戻されましたが、海の大きさと自分のちっぽけさを見せつけられ、すっかり癒されたことが昨日のことのように思い出されます。
もう5年も前の記憶です…あれ以来、海底に寝転べていません…
串間市に志布志湾大黒イルカランドがオープンしたという記事を読みました。
スキューバダイビングはなかなかできそうにないので、イルカやウミガメの優雅な泳ぎを眺めながら、時間の流れを少し緩められたらなぁと思っています。