八幡町をゆく(10) 行者塚古墳①・古代からのタイムカプセル
(加古川市)行者塚古墳(ぎょうじゃづか)古墳は、加古川左岸の丘陵に築かれた前方後円墳です。
かつて、この辺りには、古墳時代後期の群集墳が多数存在していたが、そのほとんどは昭和38年(1963)よりはじまった宅地開発にともなって姿を消してしまいました。
今は、行者塚・人塚・尼塚が残るのみです。
ここは、昭和48(1973)「西条古墳群」として国の史跡指定されました。
行者塚の第一次調査(1995)、第二次調査(1996)の調査は、驚くべき内容を明らかにしました。
その一部を『行者塚古墳(発掘調査報告)』(加古川教育委員会・1997)に見てみましょう。
行者塚古墳を「八幡町」に含めて報告します。
現在、行者塚古墳は、加古川市山手二丁目となっているが、山手二丁目は、元八幡町中西条と神野町西条の一部が、宅地造成に伴い、昭和58年11月21日新しく設営された地域です。
行者塚古墳は、古代の不思議をいっぱい詰めたタイムカプセルです。
「行者塚古墳」を4回シリーズで紹介します。
*写真は、行者塚古墳から発見された帯金具。
『行者塚古墳(発掘調査報告)』(加古川教育委員会)