きょうも権現ダムの散歩中に見つけた「中山神社跡の石柱」の話の続きです。
中山の熊野神社の伝承
むかしむかし、三人の木こりが山奥で薪を集めていました。
とつぜん、目の前がボーとなり鬼神が現れました。
「わしは、この山に住んでいる熊野権現じゃ。きょうからこの地は幸せで、豊かな暮らしができるであろう・・・私が守ってやろう・・・」
そう言うと、スーッとうす暗い朝もやの中に鬼神の姿は消えていきました。
三人の木こりは、しばらくの間、呆然とするばかりでした。
我にかえった木こりたちは、後ろも見ないで一目散に村へとんで帰りました。
そして、村人に鬼神に会ったこと、お告げのあったことを話しました。
村人は「山で寝ていて夢でも見たのだろう・・・」と誰も信じてくれません。
その日は、きれいな月の夜でした。
そんな空が急に曇り、地をさくような雷が鳴り響きました。
村人は「こんな日に雷がなるのは・・」と不思議がりました。
やがて、嵐もおさまり、もとの静かな月夜になりました。
あくる朝です。村人はみな、三人の木こりが会ったという鬼神の夢を見ていたのです。
そして、村人はみな鬼神の同じお告げを聞いたと話しあいました。
それからの中山の村は、幸せな豊かな生活がいつまでも続いたと言います。
村人は、鬼神に感謝して熊野権現社を建てて大切にお祭をしました。
◇きのう(7/25)の散歩(11.466歩)