ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

平岡町をゆく(5) 印南野台地のはなし(4) 文学にみる印南野

2024-06-25 09:58:46 | 加古川市の歴史・平岡町編

 

     平岡町をゆく(5) 印南野台地(5) 文学にみる印南野

 私たちの生活の舞台である印南野(いなみの)はしばしば文学にも登場します。

 清少納言は『枕草子』で、印南野を嵯峨野についで二番目にあげています。

 野は、嵯峨野さらなり。

 印南野。 

 交野(かたの)。

 飛火野(とぶひの)。

 しめ野。

 春日野。

 そうけ野こそ、すずろにおかしけれ・・・・

  *すずろにおかしけれ・・・・・心ひかれて、趣がある

 清少納言が、野について述べているところで、印南野を二番目に取り上げた理由は分かりません。

 特別な個人的なつながりや思い出があったとも考えられません。

 とすれば、印南は中央(京都)でも広く知られていた地名であったようです。

 印南野がもっとも多く登場するのは、なんと言っても『万葉集』です。

(山部赤人)

 印南野の 浅茅押しなべ さねる夜の けながくしあれば 家し偲はゆ (巻六ー九四○)



 《いなみ野の短い茅(ちがや)を押しなびかせて寝る夜の日数がつもったので、家が恋しくなった》

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