OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

書の納まり方

2013年10月25日 | 書道・筆文字
銀座に遅れて一度、その次、大塚にぎりぎり一度。
毎度の突然で、夜の書会に一度ずつ参加してくれた男がいる。

銀座では半紙。大塚では120㎝×90㎝の割りと大きな紙を使用。
大塚では課題自由の時。
男は「和」と書く。

書いては、「なんかちゃうなー」と。

少しつなげる気分で書いていたので、のぎへんの崩し方を教える。
そうしながら、「なんかちゃう」「あかん」とかいいながら一枚一枚書きこんでいった。

そのうち、「できた!」と。
自分のイメージがあって、それに近づいたわけだ。

みんなの一枚一枚の作品をホールにならべたあと、その男は、「和」を作品にして仕上げるという。

自分で選んだ裂を四方に回してパネル仕上げとしたらしい。

その作品は、その男が代表を務める新しい社長室の自分の机の後ろに掲げられた。

その会社の理念が「和」に集約されているという。


プロからみれば上手いわけではない。
だが、なにか強く、また柔らかい気分がある。
技術だけのプロはなかなかあそこまで書けない。

という代表の一筆とその場は、典型的な、いい書の納まり方であった。

画像ここにはなしで失礼。
コメント
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