愛好家ではあるが、プロではない印を作るという作業。
詩書画に加わった篆刻は、中国の明清時代を通して文人の嗜みとなって、日本にも江戸時代に黄檗宗を伝えた隠元・独立によってもたらされたとか。
文字学必須の深い教養を持ちえない奴は成り立たない篆刻だが、最近は身近に、「アート」とかなんでもかんでも便利な言葉があって、書に似て何でもありの時代である。
今、プロのレベルは高い。が、展覧会中心に歯車が回っているせいか、全体的には画一的ではある印章。いや印象。
そんな状況のなか、愛好家の私が、素人さんにたまたま教えてきた篆刻講座のタイトルが、今回「大好評 ……」が先についていたのである。
私もまがい物の仲間入りである。
6月5日、19日の2回、10時から夕方までの長いワークショップだったが、2回とも参加の方は朱白2顆、自分の出品する書作品に捺せるほどの出来でした。4年前から毎回参加の書道ガールズパパは、次回から代わって教えてほしいほどの入れ込み具合である。
ま、その場の気分がいいと、時間の経つのも早い。
技術の前に観る眼である。そこが肝要。
そして刻す前に感興が大事。
技術的なハンコで終わるか、人間の表現として、方寸の宇宙のなかに遊べるか、がポイントか。
そんななか、家に帰ると、印の依頼があった。知人からその知人の印を作る依頼なので、知らない人である。知らない人の印をつくるとき、上手そうに作ろうとしてしまう。ここに感興は生まれにくい。
この自己宣伝時代、「大好評」とか「世界の」とか怪しい言葉の代表格である。
そういうこの時代に、自分に厳しく生きる陶芸家を知っている。
伊豆下田の土屋さんである。
この22日から池袋西武6階のアートフォーラムで34回目の作陶展。28日まで。
詩書画に加わった篆刻は、中国の明清時代を通して文人の嗜みとなって、日本にも江戸時代に黄檗宗を伝えた隠元・独立によってもたらされたとか。
文字学必須の深い教養を持ちえない奴は成り立たない篆刻だが、最近は身近に、「アート」とかなんでもかんでも便利な言葉があって、書に似て何でもありの時代である。
今、プロのレベルは高い。が、展覧会中心に歯車が回っているせいか、全体的には画一的ではある印章。いや印象。
そんな状況のなか、愛好家の私が、素人さんにたまたま教えてきた篆刻講座のタイトルが、今回「大好評 ……」が先についていたのである。
私もまがい物の仲間入りである。
6月5日、19日の2回、10時から夕方までの長いワークショップだったが、2回とも参加の方は朱白2顆、自分の出品する書作品に捺せるほどの出来でした。4年前から毎回参加の書道ガールズパパは、次回から代わって教えてほしいほどの入れ込み具合である。
ま、その場の気分がいいと、時間の経つのも早い。
技術の前に観る眼である。そこが肝要。
そして刻す前に感興が大事。
技術的なハンコで終わるか、人間の表現として、方寸の宇宙のなかに遊べるか、がポイントか。
そんななか、家に帰ると、印の依頼があった。知人からその知人の印を作る依頼なので、知らない人である。知らない人の印をつくるとき、上手そうに作ろうとしてしまう。ここに感興は生まれにくい。
この自己宣伝時代、「大好評」とか「世界の」とか怪しい言葉の代表格である。
そういうこの時代に、自分に厳しく生きる陶芸家を知っている。
伊豆下田の土屋さんである。
この22日から池袋西武6階のアートフォーラムで34回目の作陶展。28日まで。