さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

スズメウリ

2019-09-14 22:18:11 | 草花

*2019年9月14日撮影

 今日は快晴。文句なしの秋晴れでした。

 草むらの中に、小さな星型の白い花を発見。
 どうやらつる性の植物で、からみあって広がっている様子です。

 写真を元に調べた結果、スズメウリだと分かりました。





*2019年9月14日撮影

 赤くてよく目立つ実をつけるカラスウリという、つる性の植物があります。
 白い大きな花も、レース模様のような姿で知られています。
 そのカラスウリと比べて実が小さいことから、スズメウリの名が付いたとされています。

 この写真の真ん中の星型の花は雄花です。
 その向こう側に下向きになった花が写っていますが、それが雌花です。
 雌花の根元には緑色の子房がふくらんでいて、これがやがて実に変わります。
 下の方に、ぼやけていますが実が写っています。





2019年9月14日撮影

 この写真は、写っている花はほとんど雄花のようです。
 右上の端に緑色の丸い実が見えます。

 スズメウリの実は、直径が1cmくらいの小さなもので、熟すと白くなります。
 ウリという名に恥じずに、緑色の未熟の実は食べられるそうです。
 キュウリのような味がするのだとか。

アカガネコハナバチ

2019-09-13 22:34:41 | 昆虫

*2019年9月13日撮影

 先週末から今週初めにかけて、台風とともに猛暑が復活していました。
 台風が去るとともに、気温も落ち着き、昨日からは秋の風が吹いて爽やかな気候がやってきました。
 今日も曇り空ではあっても、時々日が差し、ようやく秋です。

 アカガネコハナバチというごくごく小さなハチに出会いました。
 蜜や花粉を求めて花に集まるハチを総称してハナバチといいますが、その中でも特に小さいハチをコハナバチと言います。
 コハナバチはなかなか種の特定が難しいのですが、比較的分かりやすいのがアカガネコハナバチです。
 アカガネというのは銅のことで、銅色をしているコハナバチというわけです。





*2019年9月1日撮影

 コハナバチは体長1cmに満たないものが普通です。
 アカガネコハナバチも体長は7mmくらいで、大きいものでも9mm程度と思われます。
 花にとりついている姿よりは、草の葉の上で休んでいる(?)姿をよく見ます。





*2019年8月24日撮影

 アカガネコハナバチは地中に巣を作り、集団で生活するそうです。
 ミツバチやスズメバチなどは、集団生活をする「社会性昆虫」として知られていますが、コハナバチでは集団生活をするものは少ないようです。

 今回とりあげた写真のコハナバチは、皆触覚が長いので雄ではないかと思われます。
 雌はもっと触覚が短いようです。

ヌスビトハギ

2019-09-07 22:10:42 | 草花

*2019年9月7日撮影

 天気がいいのは喜ばしいことではありますが、今日は気温が34℃に達しました。
 真夏が戻ってきて、もう、どうすればいいのか、まいった、まいった。

 会津の鶴ヶ城公園のくさむらに、ヌスビトハギが花盛りです。
 こういうのを見ると秋の風情なのですが、気温も早く秋になってほしいと、わがままな願いです。

 ヌスビトハギはごらんのようにあまり日の当たらないような場所に、ひっそりと咲いています。
 たいていはたくさんのヌスビトハギがまとまって咲いているので、その気になって鑑賞すれば、風情のあるいい花です。





*2019年9月7日撮影

 花を少し大きく撮影しました。
 ヌスビトハギはマメ科の植物で、マメ科独特の花の形をしています。
 
 ミヤギノハギなどの萩もマメ科の植物で、花の形は似ています。
 ヌスビトハギの名前の「ハギ」の部分は、萩の花に似ているということから来ているようです。





*2019年9月7日撮影

 では「ヌスビト」というのは何かと言うと、「盗人」つまり泥棒のことです。
 昔の泥棒は足袋を履いていたので、爪先立ちでぬきあし差し足をすると、三日月型がふたつくっついた足跡がついたのです。
 この泥棒の足跡の形が、ヌスビトハギの実の形とよく似ているので、「ヌスビト」の名がついたと言われています。
 ちがう説もあるので、真相は分かりません。





*2019年9月5日撮影

 日陰にヌスビトハギがまとまって咲いています。
 秋は春とはまた違った花が咲いて、いい季節だと思います。
 そんな秋を思わせる花のひとつ、ヌスビトハギでした。

ルリタテハ(蝶)

2019-09-05 22:21:15 | 昆虫

*2019年9月5日撮影

 今日は曇り空ながら久しぶりに雨の降らない1日でした。

 ルリタテハという蝶に出会いました。
 雑木林や都市公園、人家の近くなどに普通にいる蝶なのだそうですが、あまり見かけません。
 今日は梅の木の周辺を飛んでいました。
 写真は、梅の木の枝にとまるルリタテハです。
 黒っぽい体に、青みがかった帯模様が目立ちます。





*2019年9月5日撮影

 ルリタテハの翅の裏側は一見真っ黒で、古い枯れ葉のように見えます。
 よく見ると複雑な模様があるのですが。
 夏はもっと明るい色をしているそうで、これは秋の翅の色のようです。

 ルリタテハが乗っている丸いものは、落ちている柿の実です。
 果汁を吸っているのだと思います。
 ルリタテハは樹液も好きですが、落ちている果実なども好みなのだとか。
 

ツユクサ

2019-09-02 22:05:02 | 草花

*2019年9月2日撮影

 9月になりました。
 昨日1日はそれなりに晴れましたが、今日はまた秋雨です。
 それでも午前中は曇り空ながら、雨がやみました。

 ツユクサが花盛りです。
 花の青い色がとても清々しくて、好きな花です。





*2019年9月1日撮影

 ツユクサは1箇所にまとまってたくさん咲くことが多く、密集した花はそれは見事です。
 写真は、密集というほどではないのですが、たくさん咲いている姿の一部です。





*2019年8月29日撮影

 これは白い花のツユクサです。
 シロバナツユクサという名で呼ぶことも多いのですが、ツユクサとは別種というわけではなく、変異のひとつと考えられています。





*2019年8月26日撮影

 普通の青いツユクサです。
 光の加減でしょうか、特に青色が濃くて鮮やかです。
 ツユクサはどういうわけか、花が上下にふたつ重なって咲くことも多くて、右側の花がそうなっています。





*2019年8月24日撮影

 これは花が少し大型で、色が薄いツユクサです。
 それよりも、花の下部の苞(ほう)と呼ばれる部分に、白い毛が生えているのが特徴です。
 苞というのは、葉のようなものが2枚合わさった部分で、そこから花がでてきます。
 毛が光っているのが見えると思います。
 これも、ケツユクサという名前が付けられていますが、やはりツユクサの変異のひとつで、別種とは言えないようです。
 ケツユクサは花の色が薄いことが多いのですが、普通のツユクサのように濃い青の花をつけながら、毛の多いツユクサもまれに見かけます。