さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ユキヤナギ

2015-04-22 22:28:16 | 樹木

*2015年4月22日撮影

 ユキヤナギが咲き始めました。
 満開になれば雪が積もっているかのようにこんもりと真っ白になる花です。
 まだつぼみの花がたくさんありますが、それでもなかなか見事です。





*2015年4月22日撮影

 背の低い木ですが、柳のように下に垂れる細い枝がたくさん出て、雪のように白い花がたくさん咲きます。
 それで雪柳なのだと思います。
 原産地は中国とする説もありながら、一般的には日本原産とされているようです。





*2015年4月12日撮影

 先週の始めは、やっとあちこちに花が咲き始めたところでした。
 こういう時期のユキヤナギの風情も、なかなかいいと思っています。
 葉が開いてその真ん中から花のつぼみひとかたまりになってが伸びていて、やがてそれが咲くという、たいへん面白い構造の花です。





*2015年4月8日撮影

 これはもっと前、完全につぼみの頃の写真です。
 ユキヤナギは細い枝に冬芽がたくさんつきますが、春になるといち早くその芽が開き、緑色の葉が出てきます。
 この時期のユキヤナギも、それなりにきれいです。
 やがて開いた葉の中から花のつぼみが出てきて、写真のような風情になります。
 花はやがて満開になって、花が終われば葉が伸びて、葉は秋には紅葉して散ります。
 季節ごとに変貌を繰り返すユキヤナギは、どの時期にも存在感があります。
 

タチツボスミレ

2015-04-20 22:12:13 | 草花

*2015年4月20日撮影

 今日は曇り空で午後からは雨になりました。
 朝のうちに出かけて、出会えたのはスミレです。
 スミレという名前から思い浮かぶ色よりもずっと明るくて、爽やかな花のスミレでした。
 これは葉が丸いタチツボスミレです。





*2015年4月20日撮影

 スミレ類は総称としてスミレなのですが、スミレ類を代表する一つの種の名前がスミレなのでまぎらわしいことになっています。
 スミレは葉が長くて、タチツボスミレは葉が丸い。スミレ類のたいていの区別はこれですむ。
 というわけで、これはタチツボスミレです。





*2015年4月20日撮影

 スミレよりもタチツボスミレのほうが一般によく見られるとされています。
 私もスミレを発見するのはごくまれです。
 
 見上げればサクラが満開のこの時期、足元に目をやってスミレの花も見て欲しいものです。

サクラ

2015-04-19 21:02:07 | 樹木

*2015年4月19日撮影

 会津にもようやくサクラの季節がやってきました。
 鶴ヶ城公園のソメイヨシノはほぼ満開です。

 今日は今年の桜の特集です。
 ソメイヨシノを中心に鶴ヶ城近辺で出会えるいくつかの種類の桜を紹介します。
 品種名は私の勝手な思い込みなので、間違いがあってもご容赦ください。

 さて初めの写真は大ぶりの花のコシノヒガンと思われる花です。
 ソメイヨシノよりいくぶんピンクの色が濃いようです。





*2015年4月18日撮影

 何と言っても豪華な満開のソメイヨシノです。
 
 鶴ヶ城内にはもともと桜は存在せず、松を中心に植えられていたそうです。
 明治政府によって取り壊され、のちに松平家に払い下げられた鶴ヶ城跡に桜を植えたのは、遠藤十次郎という人で、明治41年から仲間とともに1000本の桜を植えたといわれています。
 遠藤さんはまた磐梯山の噴火(明治21年)以降荒廃していた裏磐梯地区に緑を取り戻そうと植林に取り組み、現在の自然豊かな環境の基礎を築いた恩人でもあります。
 鶴ヶ城に桜をという志はいまに引き継がれ、桜の手入れや植樹が多くの人の手で行われています。





*2015年4月18日撮影

 ピンクの色が濃い小ぶりの花が咲くコヒガンザクラ。
 そのなかでも、これは特別のタカトウコヒガンザクラです。
 福島県立博物館が鶴ヶ城公園に隣接して開館した昭和61年長野県高遠町から贈られた苗木が十数本、いまはしっかり育って新たな花見の名所となりました。
 
 会津松平家の始祖保科正之は三代将軍家光の弟にあたり、幼い時に高遠藩の養子になりのちに高遠藩主になるのですが、やがて会津藩主に任ぜられます。
 保科正之は4代将軍家綱のもとで老中職につき、世に言う「振袖火事」の大災害から江戸の町の復興を指揮するなど、歴史に残る大名君でした。
 ともかくそんな縁で、会津と高遠とは浅からぬ縁があるのです。





*2015年4月18日撮影

 ソメイヨシノの古木です。
 サクラの写真は黒い幹と花の対比がいいなと思います。





*2015年4月19日撮影

 この花は明らかに雰囲気が違って、現代風の華やかさがあります。
 白い大型の花の咲くオオシマザクラか、あるいはその系統の栽培種だと思います。
 花が白一色でなくて、ピンクに染まっている部分があるのが不思議ですが、日当たりがいいのか、気温のせいなのか、疑問です。
 こんなサクラもあるということでごらんください。





*2015年4月18日撮影

 最後はやはりソメイヨシノでしめくくります。
 ソメイヨシノの花はときにボール状に丸く固まって枝についているのに気がつきます。
 よくわかりませんが、木が古くなってくるとそういう傾向が増すのではないかと、最近思います。
 樹齢が若いほど花の色が濃くて古くなると白くなるともよく言われます。
 ほんとうのところはどうなのか、毎年心して観察したいものです。


 




ナズナ

2015-04-18 22:11:20 | 草花

*2015年4月18日撮影

 今日はよく晴れて桜の開花も進んだようです。

 道端にナズナが咲いているのに気付きました。
 タネツケバナのなかにひときわ大きいのが混じっていて、あれっと思ってよく見たらナズナでした。
 タネツケバナとナズナは雰囲気がよく似ていて、毎年ナズナの出始めは間違えます。





*2015年4月18日撮影

 ナズナの別名をペンペングサというのは実の形が三味線のバチの形に似ているからとされています。
 花のアップの写真を見れば、花の下の方についている実の形が三角形なのがわかると思います。





*2015年4月18日

 ナズナは春の七草のひとつで、古くから食用として親しまれてきたそうです。
 いまでは食べる人も少ないでしょうが、おひたしや胡麻和えなどにしておいしいそうです。
 春も早くナズナの小さいうちに採って食べるというのですが、花が咲く前のナズナをそれと見分けるのは困難です。
 花が咲いてからなら見分けがつくので、今日見かけたくらいの大きさなら(まだずいぶん小さい)食べられるのでしょうか。
 試してみるしかなさそうですね。

クロモジ

2015-04-16 22:06:46 | 樹木

*2015年4月16日撮影

 今日は久しぶりに小田山公園へ出かけました。
 公園とは名ばかりのけっこうきつい山道ですが、ショウジョウバカマが咲くので、桜の時期になると行かずにはいられません。

 それでも今日の写真はショウジョウバカマではなくて、クロモジです。
 ごらんのように木の花ですが葉の新芽とあいまって、とてもユニークで美しいのです。





*2015年4月16日撮影

 花のアップはこのような感じです。
 雌雄別株なので雄花と雌花が別々の木に咲くわけですが、さっぱり区別はつきませんでした。





*2015年4月16日撮影

 小田山は別名を花見ヶ丘といい、かつては花見の名所でした。
 今もそれなりの桜並木はあるのですが、昔の姿を取り戻したいと桜の植樹運動が行われました。
 それで小田山公園を登ると多くの植樹された桜に出会います。名札が付いて植えた人と桜の品種が書いてあります。
 まだどれも小さくて花が咲くのは数年先かなと、期待します。
 一方野生種とおもわれる桜もたくさんあるのですが、どれも小さいので、誰かが植えたものなのかという疑問もうかびます。

 そんな野生種と思われる桜をバックに、クロモジの花です。





*2015年4月16日撮影

 クロモジの花はこんな風にたくさん咲いています。
 
 クロモジというのは若い枝の表面に出る黒い模様を文字に例えたものと言われています。
 枝を折ると特有のスッとした香りがあり香料としても利用されましたが、楊枝として使われることが知られています。
 この場合の楊枝というのは歯をせせるものではなく、茶の席などで和菓子をいただくための道具です。


 *小田山公園についてはこちらをごらんください。