さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

サクラ

2015-04-19 21:02:07 | 樹木

*2015年4月19日撮影

 会津にもようやくサクラの季節がやってきました。
 鶴ヶ城公園のソメイヨシノはほぼ満開です。

 今日は今年の桜の特集です。
 ソメイヨシノを中心に鶴ヶ城近辺で出会えるいくつかの種類の桜を紹介します。
 品種名は私の勝手な思い込みなので、間違いがあってもご容赦ください。

 さて初めの写真は大ぶりの花のコシノヒガンと思われる花です。
 ソメイヨシノよりいくぶんピンクの色が濃いようです。





*2015年4月18日撮影

 何と言っても豪華な満開のソメイヨシノです。
 
 鶴ヶ城内にはもともと桜は存在せず、松を中心に植えられていたそうです。
 明治政府によって取り壊され、のちに松平家に払い下げられた鶴ヶ城跡に桜を植えたのは、遠藤十次郎という人で、明治41年から仲間とともに1000本の桜を植えたといわれています。
 遠藤さんはまた磐梯山の噴火(明治21年)以降荒廃していた裏磐梯地区に緑を取り戻そうと植林に取り組み、現在の自然豊かな環境の基礎を築いた恩人でもあります。
 鶴ヶ城に桜をという志はいまに引き継がれ、桜の手入れや植樹が多くの人の手で行われています。





*2015年4月18日撮影

 ピンクの色が濃い小ぶりの花が咲くコヒガンザクラ。
 そのなかでも、これは特別のタカトウコヒガンザクラです。
 福島県立博物館が鶴ヶ城公園に隣接して開館した昭和61年長野県高遠町から贈られた苗木が十数本、いまはしっかり育って新たな花見の名所となりました。
 
 会津松平家の始祖保科正之は三代将軍家光の弟にあたり、幼い時に高遠藩の養子になりのちに高遠藩主になるのですが、やがて会津藩主に任ぜられます。
 保科正之は4代将軍家綱のもとで老中職につき、世に言う「振袖火事」の大災害から江戸の町の復興を指揮するなど、歴史に残る大名君でした。
 ともかくそんな縁で、会津と高遠とは浅からぬ縁があるのです。





*2015年4月18日撮影

 ソメイヨシノの古木です。
 サクラの写真は黒い幹と花の対比がいいなと思います。





*2015年4月19日撮影

 この花は明らかに雰囲気が違って、現代風の華やかさがあります。
 白い大型の花の咲くオオシマザクラか、あるいはその系統の栽培種だと思います。
 花が白一色でなくて、ピンクに染まっている部分があるのが不思議ですが、日当たりがいいのか、気温のせいなのか、疑問です。
 こんなサクラもあるということでごらんください。





*2015年4月18日撮影

 最後はやはりソメイヨシノでしめくくります。
 ソメイヨシノの花はときにボール状に丸く固まって枝についているのに気がつきます。
 よくわかりませんが、木が古くなってくるとそういう傾向が増すのではないかと、最近思います。
 樹齢が若いほど花の色が濃くて古くなると白くなるともよく言われます。
 ほんとうのところはどうなのか、毎年心して観察したいものです。