*2015年7月29日撮影
ムラサキツメクサが咲く原っぱに黄色い網が捨てられているように見えます。
これが植物だとはなかなか信じがたいことです。
これはアメリカネナシカズラという草です。
ネナシカズラというのは根を持たないツル性の植物で、他の植物に寄生することで生きています。
そのネナシカズラの仲間のうち、黄色いそうめんのような細い茎の草がアメリカネナシカズラです。
名前のように北アメリカから来た外来種です。
*2015年7月29日撮影
こんなふうにからまってからまって、自分自身にもからまって、生きています。
ツメクサなどの植物に寄生するために吸盤のようなものでくっつき、根を出して養分を吸い出します。
葉は退化してしまって痕跡しかありません。それで葉緑素を持たず、全身が黄色い色をしています。
*2015年7月29日撮影
アメリカネナシカズラの花です。
下のほうの花は中心部がふくらんで実ができつつあるように見えます。
雄しべが花の外に飛び出しているところが、在来種のネナシカズラではなくアメリカネナシカズラだとされるゆえんです。
こういうものがしだいに増え続けているそうで、環境省の要注意外来生物リストにも載っています。
興味深い植物ではあります。