
*2016年2月28日撮影
ときおり雪がちらつきますが、おおむね暖かい日が続いています。
今日の写真はホオジロです。
ホオジロは夏には高原の高い木の上で大きな声でさえずります。
「一筆啓上仕り候」と聞こえるというのが一般的です。
でも冬の間は、河原のヨシの茂みなどにいて、チッ、チチッとひそやかに鳴いています。
ヨシの実をさかんに食べています。

*2016年2月28日撮影
ホオジロは顔の白黒模様が独特です。
頰が白いからホオジロだと一般的に信じられていますが、見る通り頰が白いとはなかなか言い切れません。
むしろ黒い部分が頰ではないかと思うのですが。

*2016年2月23日撮影
これはホオジロの雌の姿です。
上の2枚の写真は雄なので顔の模様が鮮明ですが、雌の場合はあまりはっきりしません。
雌の顔を見ると目の延長上に黒い模様があり、目の上や頰は白いようにも思います。
だからホオジロ?

*2016年2月23日撮影
最近出版された「日本野鳥歳時記 (大橋弘一・著)」には「頰が白い」説ではない見解が紹介されています。
そのひとつは古語の「しろし」は「著しい」を意味し、さえずる様子がよく目立つこと、その際頰がよく目立つことが、ホオジロの語源だというものです。
生き物の名前にはさまざまな意味が込められていて、なかなか一筋縄ではいかないようです。
最後の写真は、こちらを見ているホオジロの雄です。