故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

冬の楽しみ

2022-12-23 06:09:27 | よもやま話

絵のタイトルは、「草木春近し」です。
都下昭島の風景です。


見えぬから 眼鏡なしでも 見えてくる

コロナワクチン接種、寒波襲来で、一週間不要不急の外出を控えています。
乗用車も軽トラもスタッドレスタイヤを履き、4WDです。
島で冬タイヤを履いてる車は少ない。
水道管の凍結防止用ヒーターも10年(80%引きで購入)売れずに埃を被っている。
昨日は冬至で、柚子を畑に採りに行きました。
90歳超の畑の持ち主に、アップルパイと一緒に柚子とレモンを届けました。
玄関先で、続く話が止まりません。
風邪を引かせてはならないと、お暇しました。
今日のタイトルは、「冬の楽しみ」です。

孫にクリスマスプレゼント(今年はTシャツ)を買い、お年玉と一緒に送ります。
もちを搗き、野菜やミカンとアップルパイを入れて、子供に送ります。
友人に、いしじみかん(Sサイズが喜ばれます)とレモンを送ります。

外出は控えているものの、忙しくしています。
水道水を使って洗い物をします。
温水(電気温水器、ガス湯沸かし器)を使わずに洗えます。
それでも、畑に残したジャガイモや山芋を掘ろうと思います。
この時期、魚を釣りに行くことも、ゴルフに行くこともありません。

草刈もしない。
急ぐ用事は何にもない。
楽しみは、畑の雑木を伐ることです。
作業を遮る葛も枯れ、蝮の心配も不要です。
庭の木々や果樹の剪定もこの時期です。
七輪で暖を取りながら、作業をします。
汗をかいたら、コーヒーを飲み、七輪で焼いた餅を頬張ります。
落葉樹の隙間から見える多島美が、畑から見渡せます。
正月前に植えていた玉ねぎの苗も、開けてから植えます。

廊下に差し込む柔らかい陽ざしだけで、日中は暖房不要です。
図書館で借りてきた本を、居眠りしながら読む。
雪が融けたら、一泊で小旅行もできます。
しばらくやらなかった絵手紙(似顔絵など)も再開できるでしょう。
移住して一年が過ぎました。
半世紀ぶりに、島で一年を過ごしました。
実家の片づけも始め、コミュニケーションの範囲を広げることになるでしょう。

今までは準備期間です。
本格的に島の暮らしを楽しみましょう。

2022年12月23日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

居ない人がいて、居る人がいない

2022-12-22 06:57:25 | よもやま話

絵のタイトルは、「灯台」です。
瀬戸内海と言えど、穏やかな防波堤の中から出ると波の色が変わります。
静かな余生とはならないと、碧き海に漕ぎ出しましょう。
家族の想いが、暗い海でも照らしていると信じます。


いつかは来ると思っていました。
息子の結婚と娘の旅立ちです。
今日のタイトルは、「居ない人がいて、居る人がいない」です。

よく寝た朝、朝餉を作ろうと起きると妻が家事をしていました。
「おはよう」とはいうものの、居場所がない感じです。

横浜の家に泊まった時、窓の外におねだり猫が待っていました。
息子が餌をやっていたのです。
女性と付き合うことがなかった息子です。
付き合う女性ができた。
宗教の勧誘ではないかと、姉や妹が心配をしていました。
時は過ぎ、婚活を始めて半年、本当に結婚するらしい。
娘は喜ぶものの慌てていました。
横浜の家に一緒に住むらしい。
家を出て行くために荷物をまとめなきゃ。

家族が一人増えて、一人減っていく。
私は再婚を機に、再就職をし家を出ました。
子供達に寂しい想いをさせたことでしょう。
未来用の家を買い、過去の実家(空き家)の始末をしています。
現在進行形の横浜の家で、大人になった子供たちが旅立ちます。

息子よ、よくやった。
娘よ、頑張れよ。
「居ない人がいて、居る人がいない」が流れです。
淀んでいるわけにはいかないのです。
私には、もう少し時が必要です。
子として、親としてやることがある。
共に嬉しいことだけど、ちょっと効いたかな。

2022年12月22日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あなたを咲かそう

2022-12-21 09:00:11 | よもやま話

絵のタイトルは「あなたを咲かそう」です。
友人から送られたシクラメンです。
見事に咲きました。


高らかに 花を咲かそう きっと咲く

私は、朝餉の当番です。
畑から持ち帰ったたくさんの野菜の中から選び、具にします。
夕食の残りを、どう食べようか吟味します。
寒いと言っても、水道水で皿を洗えます。
皇帝ダリアと里芋の葉は、凍みて黒ずみました。
里芋は畑に残して、食べる時掘り出します。

今日のタイトルも、「あなたを咲かそう」です。
送られてきたシクラメンを見ながら、そう思いました。
シクラメンは、葉の数だけ花を咲かすと聞きました。
鉢から溢れんばかりの葉を見ていると、まだまだ花を付けそうです。
花農家さんは見事な花を作るのが仕事です。
花を見ていたら、あなたも咲かせなさいと言われている気がしました。
こうすれば、花が咲くんですよ。

私は、「自分の花を咲かす」ことばかりに生きてきました。
自分以外の人の花を咲かせようなんて、露ほども考えたことがありませんでした。

漁師も猟師も血抜きにこだわります。
魚や猪が硬直する前に楽にしてやる。
野菜農家も果樹農家も間引きと摘果(花)をします。
鯉師も色づきの悪い鯉の稚魚を間引きます。
美味しい魚や肉、野菜や果物、見事な鯉を生産するためです。
美味しく食べていただきたい、愛でていただきたいと一生懸命です。

花農家さんから勇気をもらいました。
遅ればせながら、自分以外の人の花も咲かせたい。
建築一級士が、定年後は何をするのと言う私の問いに、
奥さんに興味があると答えました。
私は驚き、感心したのを覚えています。
まだまだ、道半ばです。

2022年12月21日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親の理由、子の都合

2022-12-19 05:05:06 | よもやま話

絵のタイトルは、「想いの丈」です。
苦しい胸の内をあの人に伝えたい。
言わぬが花と決めました。


馬鹿を出せ 親もそうだが 子もいつか

上の者が、「良かれ」と思い、何かを言ったりしたりする。
下の者には、「またか」と疎んじられる。

母が、「勉強しなさい」と子供を叱る。
子供は、「今からやろうと思っていたのに」と反発する。

今日のタイトルは、「親の理由、子の都合」です。
空き家を片づけていると、「よくもまあ、こんなに溜め込んだもんだ」と思う。
いつか片付けようと親は思う。
身体が動かなくなり、片付けられないまま逝ってしまう。
子供は、仕方なく片づける。

私は、横浜の家に残した負の遺産を片づけようと、子供に相談する。
子供は、「ありがたい話」だが、自分たちの暮らしのペースを守りたい。
勝手に出た親だが、時々帰ってくるのは嬉しい。
だけど頻繁に来られるのは、鬱陶しい。

体力的にも経済的にも、ここ数年が限界ではないかと予想している。
遠距離を車で出かけ、仕事をする。
子供には、親の理由は伝わらない。
私は、無理強いしないことにした。
やる気なら今までにもできたはずです。
しなかったのは、親の理由(言い訳)です。
子供達に都合があるなら、時期が熟す(子供から要請)まで待つことにしました。

枇杷を切って欲しい。
草を刈って欲しい。
家の中のガラクタを捨てたい。
山の畑の雑木を切らねばならない。
田舎でも、お願いされることは多い。
それをこなすことも立派な地域への貢献です。
私の親世代への恩返しです。

2022年12月19日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空き家

2022-12-18 10:58:19 | よもやま話

「何を包もうか」(絵のタイトル)
「誰にあげようか」でいいんじゃない。


美しい しわと薄毛も 年輪に 

コロナワクチン(モデルナ製)を昨日接種しました。
昨日はなんでもなかったんですが、
今日になって体がだるく微熱(普段より1.5℃アップ)があります。
どこにも出かけず、大人しくしています。

今日のタイトルは、「空き家」です。
これまで関わってきた空き家は、川崎で一軒、東北で2軒、島で2軒です。
10年間で合計5軒の空き家に関わってきました。
川崎では、解体し地主に返しました。
東北では、住むためまたカフェをやるために片づけ修繕することにしました。
島では、まんまの空き家を購入し、修繕をしたのち住居としました。
もう一軒は、実家です。
住まなくなって1年です。
庭の剪定や耕作放棄地の草刈をしています。
来年から、やっと内部やユーティリティーの点検・修理になります。
どの空き家も、住んでいた人が「死んだまんま」で避難したり、残したものです。

都会では、不動産業者が介入し、貸したい(売りたい)人が片づけきれいにします。
田舎では、個人契約が基本で、借りたい(買いたい)人が片づけ、修繕し住みやすくします。
田舎では、さらに耕作放棄地がセットになることが多いようです。

日本では、空き家は個人の持ち物で、地域も政治も介入しにくい状況です。
外国では、空き家も国の資産として考え、活用するために地域と政治が問題を解決します。

空き家は、住むか活用すれば、それなりに復活します。
最初の難関が、死んだまんま、いつか片付けようの残置物の整理とゴミ出しです。
次が修繕です。
柱組がしっかりしていれば、内装だけで済みます。
業者に頼むと、一財産を使うことになります。
その後の活用が見通せない場合は、二の足を踏むことになります。
田舎の場合は、放置すると縁者に連絡が入り、何とかしろと言われます。
また、迷惑をかけるのが恥ずかしいと思う人も少なくありません。

会社員時代にした仕事は、自分の働きの評価がとても曖昧でした。
給料分の仕事をしたのか、それ以上(それ以下も)だったのか判然としませんでした。
空き家や耕作放棄地に関わる仕事は、実に明快でやった分だけ変化を感じることが出来ます。
そこが、これまで感じられなかった面白味でしょう。
どの物件もボランティアや自分たちのために関わってきました。
積極的な分、「なぜ俺が」と感じることも少ない。

会社時代に、プロジェクトに関わってきました。
目的の計画、道具の選定、やりかた、進め方、スケジュールと経費管理をしてきました。
空き家と耕作放棄地の再生に大いに活きています。
労働力は、妻と二人ですからチームワークも喧嘩しながら取れています。

都会の空き家は、犯罪(不法滞在、放火など)の温床になります。
田舎の空き家は、害獣(猪や狸、蜂や虫)たちの棲み処となります。
職住接近が彼らにも好都合で、次から次に侵食されていきます。

昔からこうだった。
これだけが楽しみです。
時々は、お礼のビールを楽しんでいます。

2022年12月18日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする