絵のタイトルは、「金目鯛」です。
面相は悪いが、美味な魚です。
豪快は 時にして怪 そして喜々
広島にロキシー座というストリップ劇場があった。
そこのバックスクリーンにはのこれくらい(指で丸を作る)の穴が開いとるんじゃ。
お姉さんは、客に後ろを向いて脱ぐんじゃが、わしらからは丸見えじゃわいの。
緞帳(どんちょう)の修理に行った時のお土産話である。
姉さんに呼ばれて、行水のお手伝いもしたとか。
私は高校生の頃、お世話になりました。
今日のタイトルは、「奇々怪々」です。
御印綬さん(寺の坊さん)と話した時のことじゃ。
子供の登校拒否やら若いもんが大変じゃろ。と尋ねる。
坊主曰く、子どもじゃないんで「先生」が大変なんじゃけえ。
先生とは、医者のことらしい。
常々、学校の先生ほど馬鹿はいない。(理由は世間知らず)とおっしゃる。
妻は、警鐘を鳴らされていた。
妻の手前、思っていても「その通り」とは言えない。
「奇々怪々」は妻のおじさんである。
遊びに来いと言われて、さっそく訪ねた。
私と業種が近いこともあり、面白い話をごっそり聞けた。
美味いんじゃけえと、食卓で奇々怪々が揚げる熱々の天ぷらをいただいた。
鶏の砂肝、牡蠣、茸、れんこん、さつま芋と皿が空いたら新しい天ぷらがのる。
飲めるのかの問いにうなづくと、ビール缶が開いた。
この世代は、戦後の食糧難を生きて来た戦中派です。
仕事をいっぱいし、遊びも家族サービスも豪快である。
身体のどこかに故障を起こしているのもこの年代です。
生き抜いたどの人も根性がある。
京都から取り寄せた杉苔がびっしり生えた庭を見た。
太陽の光量に合わせて、松の葉の量を変えている。
見事な庭を褒め上げた。
お返しに手漕ぎボート(4人乗り免許不要、船外機を付けて2人乗り免許要)をいただいた。
いつか、軽トラに積んで持ち帰ろうと思う。
妻は勝手に似顔絵の約束をし、夫婦の写真を撮らせていただいた。
出来栄えによっては、ボートの話はキャンセルになるかもしれない。
島の唯一の友人から電話が入っていた。
鯛をもらったけえ、あんたにやろうと思うての電話した。
電話を返したのが遅く、他の誰かに渡っていた。
こうして、徐々に島人になっていく。
2021年12月2日
「奇奇怪怪(ききかいかい)」とは、
常識では理解できない不思議なさま。非常に怪しく不思議なさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)