故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

タイトルは、沈思黙考。
今日のタイトルは、「沈黙」です。
沈黙とは、だまって、口をきかないこと。
活動せずに静かにしていること。
(広辞苑より)
沈黙は金、雄弁は銀と言われます。
食べ物屋をやる限り、「美味しいもの」にこだわります。
今日の味はどうなのか。
ラーメンやの親父が、料理ごとに味見をしていました。
素材、天気と作り手の体調が日々変わります。
汗をかいた後の味付けは、どうしても塩辛くなる。
長い時間をかけてやっとブログを書き始めました。
本当は、似顔絵を描きたい。
松山英樹や錦織圭の活躍をテレビで観たい。
どれもかなわぬことばかりです。
絞り出すように書いています。
事情があって、焼酎の水割りを飲まれるお客さんがいます。
美味しい焼酎が入ったから飲んでみてと、ストレートで試飲していただきます。
これはすっきりしている。ストレートかロックで飲むものだ。
お客さんは、水割りが好きです。
そしていつもの赤霧島になる。
ニュース解説者が、発言する。
どちらの立場かはっきりしている。
テレビを視ている人に受けるコメント以外にはないではないか。
コーヒー豆を買いに行って、亭主の講釈を聞かされる。
毎日コーヒーを淹れています。それもお金をいただいて。
講釈ほどの味ではなかった。
そのコーヒー豆店からは足が遠のく。
昨日のこと、お客さんが来られませんでした。
残ったパンをどこへ配るか話していました。
閉店一時間前に、主婦が二人来られました。
パンが美味しかった。全部ちょうだいと、残りのパンを買ってくださいました。
試食をしていないのに、ピザのお土産も注文してくださいました。
一組だけの予約客に、お任せ料理を作っています。
メニューはありません。
素材を予約されたお客さんにあわせて料理にします。
毎回、変わります。
こんな食べ方があったのかと、食後言われます。
次に来店された時に、うちでも作ってみた。家族が喜んだ。
地産地消。
料理は、和食、中華、西洋と自由自在です。
経験がないので料理本と相談です。
数多ある味つけから一つだけを選び出します。
毎食、旬の素材で挑戦です。
地域で採れ過ぎたB級品(果物、辛子など)でジャムなどの加工品を作ります。
お客さんにお土産で配ります。
「沈黙」の毎日です。
見せるのは笑顔だけ。
トークは聞かせるものがないし、戯言になりがちです。
生花を欠かしません。通りの草刈りが追いつきません。
色気とは スローなブギに 背で見せる
2018年9月8日

絵のタイトルは、「志のゆくへ」です。
なんの花か知りませんが、ルーレットのようでした。
今日のタイトル、「早起き」さんから電話がありました。
「茄子を取りに来て」
「はい、さっそく」
この人が作る長茄子は、30cmもありとても甘いのです。
妻が天ぷらにしてくれました。
気づいたら、妻が食べる分がありませんでした。
少し怒られました。
早起きは、なんちゃらと妻は畑に出かけます。
置いてきぼりの私は、洗濯をしたりご飯を炊いたりします。
出来上がった頃、妻が帰って来ます。
朝ドラをみながらご飯です。
これで毎日遅刻です。
朝ドラのあとが忙しい。
歯を磨き、出すものを出して、ひげを剃り、気になる茶碗を洗う。
一人の時間、好きなことをする。
二人で生活していても譲れない。
どちらかが寝ている朝が最適です。
好きな西部劇を観ていると、後ろを通る奥様の視線を感じると友人は言われます。
よくもまあ飽きもしないでと、無言のとげがある。
いい加減な返事の時は、いつも「うんうん」。
聞いてるようで聞いてない。
どちらの選択肢でも、「うんうん」。
テレビを消したら、見ていたのにという。
鼾をかいて寝とったくせに。
カープはどうなった。
いつしか、妻が好きなドラマに変わっていた。
妻は宵、私は早起き。
この微妙にずれている生活サイクルが溝を埋める。
健康のバロメーターの「早起き」でした。
秋雨は 四国の南 今は北
2018年9月7日

私の好きな一枚です。
ふわふわから、ぴょんと生まれる。
えんどう豆を描いていてそう思いました。
乙女のようなえんどう豆でした。
今日のタイトルは、「雑味」です。
雑とは、
種々のものの入りまじること。統一なく集まっていること。「雑種・複雑・混雑」
主要でないこと。分類しにくいもの。「雑用・雑貨・雑費・雑巾(ぞうきん)」
有用でないもの。よけいなもの。「雑草・雑念」
あらくて念入りでないこと。「-な出来」「粗雑」
(広辞苑より)
今日は、三番目の「有用でないもの。よけいなもの」について考察します。
なぜ、このタイトルで書こうとしたか説明します。
皆さんも私も、欠点があります。
ちびだったり、おかちめんこだったりします。
少しのろかったり、訥弁だったりします。
髪が薄かったり、縮れ毛や赤毛だったりします。
問題は、こうでなかったらと悩むことです。
2015年11月19日投稿記事「自尊心」では、
そしてどうして私はここにこうして生きているのか、
生かされているのか冷静に考えるべきです。
生かされていることこそ、素晴らしいことなのです。
生きていて良いのです。
(記事より抜粋)
2015年11月21日投稿記事「自尊心(Part2)」では、
人を見ていて、そして表現していて、
消したい過去は、雑味と言うなんとも言えない奥深さになるのです。
それが良いのです。
完成された味は確かに美味しいのですが、また食べたいとは思いません。
あきるのです。
(記事より抜粋)
さて、何が言いたいか。
私が試されます。
私は、生かされています。生きていて良いのです。
「雑味」はよけいなもののように感じます。
しかし、雑味こそ気に入れば、耐えられないほど好きになる。
例をあげましょう。
梅干しがそうです。西洋人はなんでとあきれ返ります。
芋焼酎がそうです。臭くてたまらん。しかし、この臭さがいけるのです。
仁丹(例として古いか)は苦い。この苦さが口臭を消してくれると信じる。
男の体臭だって、ある女の人にとっては、とてもかぐわしい香りなんです。
二人のDNAを組み合わせると、免疫力の高い子孫を残せると、女性は臭いで感じる。
だからなんなの。
受け入れる。
境遇を楽しむ。
できるかいそんなこと。
貧乏でなかったら、こんなに苦労なんてしなくて良いのにとずっと思ってきた。
姿形がよかったら、好きな娘とも一緒になれたのに、なんだよと腹が立ってきた。
不満に想っているのは、すべて親から受け継いだものばかりです。
あなたは、何をしたの。
文句ばっかり言って、どんな努力をしてきたの。
そんなあなたでも、ちょっと不細工かもしれませんが、かみさんがいるじゃない。
だれも知らない彼女の素晴らしいところに、気づいたから一緒にいる。
貧乏でもよい、不細工でも仕方がないじゃないかと、言うつもりはありません。
金があっても持っては行けないし、
歳をとれば、若い頃のような肌の張りはなくなる。
酸っぱいけど。
臭いけど。
苦いけど。
だけど、忘れられない雑味です。
美味しいものに仕上げた智慧です。
まずは、あるがごとき。
あとは、どうしたい。
そして、なにをする。
人それぞれです。
恥じろぎし 乙女もきっと 屁をするな
2018年9月6日
(投稿後)
もう少し掘り下げたかった。
雑味は、時として良いかもしれない。
万人がそう思うはずがない。
だから、自分なんじゃなんかと思う。
オンリーワン。

絵のタイトルは、唐柿。
私達は熟したのを食べました。
乳のような汁で、唇を傷めました。
この辺りでは、青い実を砂糖煮でいただきます。
今日のタイトルは、「傷跡」です。
2017年11月30日投稿記事「しこり」に触発されて、
似たようなテーマで書き続けています。
戦争の傷跡は、何世代にも渡り連鎖される。
その傷跡を掘り起こし、精神的に克服するのは容易なことではない。
表に出てくる話は氷塊したように伝えられるが、
多くは未だに闇であると想像される。
(記事「しこり」から抜粋)
かつて勤めていた会社に、指を落とした同僚がいました。
欠損した指に包帯を巻いていました。
親しくなった頃、「包帯をとったらどうか」と話しました。
翌日から、彼は包帯を外しました。
包帯をしていると、誰からもどうしたのかと聞かれます。
都度、応えるのもしんどかったと思いました。
その後、聞かれることは無くなったそうです。
傷跡を隠す気持ちはよく解ります。
墓場まで持っていこうという気持ちも理解できる。
一生隠せないこともある。
歳をとることで、「うそをつく」ことをやめようと思うようになりました。
嘘の上塗りができなくなったからです。
誰にどんな嘘をついたか覚えられなくなるのです。
なら、正直に生きていくしかないと思う。
正直に書こうとブログを書いています。
その気持ちがあっても、正直には書けぬものです。
嘘だけは書かぬようにしよう。
いっそのこと、嘘で固めてしまうか。
そして忘れる。
傷跡をなめる時がくる。
「かさぶたをとるか」と誘惑にかられる。
かさぶたをとったら、新たな傷ができた。
戦後長い時を経て、日系の方達の父親捜しが始まった。
憎いけど、自分が現在あるのは、父親がいるからと探した。
やむなく引き上げた日本兵も自分が残した家族を探していた。と知った。
その中のある日系オランダ人女性が言われた言葉が、印象に残った。
「憎しみを、次の世代に残さないために」
(記事「しこり」から抜粋)
次の世代に残さぬために、色んな史実(中には、永年のマル秘事項)が
公表されます。
また、家族の真実が亡くなる前の口から吐き出されます。
辛い真実です。
果物は、こすれた傷を糖分を注いで治そうとします。
樹木は、持っている栄養のすべてをつぎ込んで、
裂けた枝を修復しようとします。
だから、傷ある(鳥が突いた、風でこすれた)果物は、美味しい。
裂けた枝は、節となり樹木をさらに強くする。
枯れすすき 焼き払われし 灰に芽が
2018年9月5日

タイトルは、もう飲めんけえ。
蟒蛇(うわばみ)と呼ばれているが、この体たらく。
雨が小休止の今日は、畑に出かけます。
ここでも草との闘いです。
妻がしめしめと思っていることでしょう。
今日のタイトルは、「酔っぱらい」です。
誰が酒を発明したのか、偶然発見したのか知りません。
酒をいただく人なら、誰しも一つや二つは武勇伝があるでしょう。
思えば、私の友人は飲兵衛が多い。
この頃の私は、一呼吸おいて言葉が出て来るようになったら黄信号です。
妻が発見しました。先週、その通りだと実感しました。
東西の飲兵衛は、好きなことを言います。
ビールを飲み過ぎたら、強い酒(蒸留酒)でさっぱりしたら良いと、
西洋人は言います。酔いを醒ますために、2杯も3杯も飲みます。
日本酒は、すきっ腹の時が旨いと感じる。と日本人は言います。
少しだけつまみをつつきながら、いつまでも飲んでいます。
この頃書くことは、決意表明のような角ばった話が多い。
また来てね。とそっと柔らかい手が触れてくる。
俺だけと信じ込んで、通うことになる。
今でもそうなのか、実証したいが怖い人がいる。
この頃は、もっぱら助べえ話に没頭です。
出来もしない癖に、と思われているほら話です。
それでも飽きずに仕込んでいます。
誰も傷つけないからと言いながら。
可愛い酔いどれ天使かどうか。
この人とはもう別れたいと思われたこともある。
可愛いどころか、ドラゴンになる人だっている。
机の自分の前の皿を片づけ始めたら、危険な兆候です。
酔っぱらって、一輪車で運ばれたと聞きました。
酒を飲むのは、思考も中断、身体もぐたぐたと
一回休みの時なのです。
危険でない限り、楽しんだらよかろう。
酔っぱらい 金木犀か くすぐるは
2018年9月4日