故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

時間と贅沢

2022-09-26 06:57:33 | よもやま話

絵のタイトルは、「想いの丈」です。
若い彼女が何を想っているのか、想像するのが楽しい。
こうかなああかなと、絵にするのがさらに楽しい。


今日のタイトルは、「時間と贅沢」です。
3時に目が覚めてしまう。
テレビを観ていると、身体が動くようになる。
朝餉を作り始める。
妻が整理してくれたので、野菜室の中身が判別できるようになっている。
ある野菜で、副菜の3品と味噌汁を一時間かけて作る。
妻が畳んでくれた洗濯物を所定の場所に納める。
まだ6時にはならない。

私はこうした時間の使い方をしなかった。
吊るし干しの中から着れるシャツを着た。
短い時間で遊んだ。
早飯で、走って移動した。
まとめて、洗濯した。
安いものを買いあさった。
効率に追われていた。
時短こそすべてと思い込んでいた。
休日には、寝てばかりいた。

そんなことはなかった。
何回も洗濯することで、干す場所は少なくて済む。
乾いたものが、いつもの場所に整理されている。
天気と目的に合わせて着るものを自由に選ぶ。
美味しいものを食べるためには、時間をかける。
畑は、土づくりから始めた。
耕作放棄地で刈った草をマルチに使った。
野菜の顔を見て、何が欲しいか野菜と相談する。
釣った魚をすぐ絞め、海水で保冷する。
素早く、清潔に猪を捌いた肉をいただく。

刺身を買わなくなった。
肉も買わなくなった。
野菜は分けるほどである。

目が向かなかった。
やってみなかった。
「時間と贅沢」は別物と思っていた。
読みたい本も積ん読だった。
高価なものはしまい込み、愛でる時間もなく忘れた。

時間が贅沢を作ると知ってしまった。
知識を咀嚼し、栄養になるまで待てるようになった。
痛いところを気長に揉めるようになった。
人の話を聞けるようになった。
忘れられるようになった。
お礼が言える。
明日が楽しみになってきた。

2022年9月26日
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