私は、奥さんを癌で死なせてしまいました。
3年後に、縁があり私の積極的なアプローチもあり、
今のかみさんと出会いました。
二人も癌で死なせるのは耐えられません。
健康であれば、無理をしなければ、弱いところを補強できれば、
優しくしてあげることができれば、癌にはかかりにくいのです。
先輩に言われました。
たくさん子供を作って、かみさんに苦労をかけるから、
早く亡くすのだというようなことを。
先輩の言葉には、悪気はありません。
その通りです。
二人で必死に生きてきました。
なんの弁解もできません。私の不徳です。
優しくしてやらなかった。
身体の痛さから来る苦しみを、死を迎える苦悩を解ってなかったのです。
亡くなった奥さんのことを言うのは、できるだけ控えるようにしています。
今のかみさんを少しでも長生きさせてあげたい。
癌の痛みは、尋常一様ではありません。
あの時、ああしていればが一杯思い当ります。
出来なかったことばかりが、浮かんできます。
少しでも癌にかかるのを、遅らせることができた。
早期治療で、痛みを和らげることができた。
死を迎える苦悩を肩代わりできた。
出来なかったことを、しなかったことを悔やんでも仕方がありません。
私は、それだけの器量しかなかったのです。
私は、受け止めます。
出来ることは、そんなにありません。
相手の息遣いに注意することはできます。
感謝することです。
自分のことを考える半分でも、相手を見ることです。
私は、自分に言い聞かせています。
2015年3月13日
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