故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

1DKの効用

2021-08-24 03:57:28 | よもやま話

絵のタイトルは、「やっぱりと頑張るか」です。
この子に罪はない。
新たな発見をしながら、子は成長する。


期待した やっぱりかなと 移住先

初めて、三畳一間の部屋を借りた。
城持ちのような気持ちになった。
ダンボール5箱と布団一組を電車で運んだ。
手伝ってもらった友人にラーメンをご馳走して引っ越しは終わった。
板(30cmx90cm)を買ってきて、柱に取り付け机(折り畳み式)とした。
電気ポット(平底)で飯も炊いたし、カレーも作った。
それから、50年近く経った。

今日のタイトルは、「1DKの効用」です。
故郷にある妻の持ち家で暮らしている。
移住の前線基地とでも言おう。
布団をあげ、食卓を出しすべてが始まる。
洗濯も食卓の横に干す。
次の生活を始めるために、前の生活を片づける。
その度にゴミを拾い片づける。
浴槽の隣に便器があり、風呂に入るために身体を回しながら入室する。
ガーラマンションに暮らす女性が、ワイングラスを持って楽しそうに回るのと似ている。
テレビコマーシャルの音楽が脳の中で鳴りやまない。

移住先の家に入った。
水道開栓の依頼を水道局でする。
空き家情報では、「下水道完備」とあったのに、下水の使用実績がない。
市役所にクレーム(情報不備)をつけ、不動産屋さんがくれた契約書の「重要事項の説明」を確認した。
敷地横に下水マンホールは設置とある。
マンホールへ接続する私設配管は無しとなっている。
これだ。
水道局が来て開栓してくれて、水漏れがあると電話があった。
屋内配管のタップすべてを確認する。水漏れはない。
屋外の電気温水器を確認する。水漏れがあった。
温水器への入水管のタップを締める。漏れは止まった。

次に、電力会社に通電の依頼をする。
100Vと220Vのメーターが付いている。
メーター番号を伝える。
220Vの基本料金は高いぞと思いながら確認する。
電気温水器専用の220Vであり、夜間と休日料金の説明を受ける。
基本料金は1560円、従量料金は約18円/KWH。
さすが、安く設定している。
今日から使用で良いですかと電話の女性が確認する。
温水器に水漏れがあり、すぐには使わないと伝える。
女性が、220Vは電気温水器を使い始めてから通電契約としましょうと、とりなしてくれた。

妻の友人(フラダンスの先生)が、汗をかきかき訪ねて来た。
2軒隣の先生の家で、2時間ばかり話を聞いた。
妻の仕事ぶりが気に入っていたのか、妻を褒め上げる。
ついでに私にもOKをくれた。
ここで何をやるのかと妻に聞く。
パンを焼いて、時々食べてもらいたいと妻が話す。
一週間か二週間に一度、お宅(引っ越し先)に友達と集まりたいと決めていた。
「話していた人が来た」と近所のあいさつ回りに連れて行ってくれた。

我が家が引き取る畑も案内してくれた。
グーグルマップで確認して、広さは認識していた。
ありゃりゃ、油断したら転げ落ちんばかりの傾斜地(20m)である。
土留めをしてレモンを植えるかと妻と話す。
今朝、猪が罠にかかったとも聞いた。
二週間に一回か、月に一回はかかるらしい。
市役所から依頼を受けた業者の人がとどめを刺したのか、罠の周りに血が落ちていた。
罠が設置されている上の畑が我が家のもう一つの畑とのことだった。
一緒にやりましょう。と励まされた。

4畳半一間のような島の生活が始まる。
妻の実家にあった鍬と鎌を借り、ついでに草刈り機も借りることにした。
今日から新居の周りの草刈である。

2021年8月24日
コメント
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