
絵のタイトルは、「たまねぎのダンス」です。
そよ風に任せて、くねくねと踊っています。
りんごを剥く。
りんごはとても冷たい。
冷たいけど凍らない、糖分が高いからだそうです。
寒中を耐え抜く野菜は、どれも甘くて深い味わいになる。
特に、山芋は甘くなる。凍えそうになりながら、笹薮で掘るのである。
糖を増加させて、凍らないようにする防御本能を植物は備えている。
今日のタイトルは、「餅つき」です。
昨日、6升の餅米を洗米して浸漬した。155g/合の餅米が水を吸い220g/合となった。
餅つき機で、蒸かし搗くのに40分かかる。
広島では、雑煮用は丸餅にする。豆を入れたり蓬を入れたりする加工餅は四角にする。
これから両方作る。丸は熱いのを適当にちぎって手で丸める。
角餅は、牛乳パックに詰めて冷めたら、包丁で適当な厚さに切る。
防腐剤を入れないので、すぐに食べるか冷凍にして保存する。
私達は、1升もあれば十分正月を迎えられる。
あとは、正月までに届くように都会の友人や子供たちに送る。
土に埋めた大根と葱を掘り出し、植えたままの白菜と餅を送る。
1升の餅は、牛乳箱2つに丁度納まった。3升は角餅、残り3升は丸餅にすることにした。
牛乳箱が1つ足りないので、家に取りに行った。
牛乳箱の保管状況を見たうえで、汚れたものもあるかもと1つ余計に持ってきた。
かつて、外資系の機械メーカーに勤めていた頃、故障対応に困ったことがあった。
部品を注文しても、本国から届くのは1か月後である。
ユーザーや日本支社は、それを見越して主要な部品はストックしていた。
私は無駄なことと感じると同時に、サービスがビジネスチャンスを広げることにならないか考えた。
日本支社の自社が売った機械のメンテナンス比率は、10%だった。
多くは、注文された部品の供給にとどまっていた。
理由は、機械が丈夫で長持ちし、日本人のサービスマンは経験が浅く対処できなかったからである。
無償で点検サービスをし、事前に機械の状態を知り、計画的なサービスを本社に提案した。
サービスマンの教育と最新技術の講義、世界的なトレンドをレクチャーすることを追加した。
日本のサービスマン教育も兼ねて、イギリス人のエキスパートを1人、1年間レンタルした。
新規機械の建設途中に時間が空いたので、近くの工場を訪ね、自社の機械の点検をした。
お客さんは、無償の対応に喜んだ。不幸なことに、重大故障が見つかった。
工場側はリコールだと、襞詰め談判となった。
世界中で類似の機械を立ち上げ、メンテナンスをしてきたエキスパートに、お客が直接尋ねた。
今まで、このような故障を経験したか?
今まで16年間この会社で働いているが、
「一台だけ」と彼は答えた。
まったくゼロは疑わしい、2台は、それ見たことかにつながる。
お客さんの機嫌を損ねない、かと言って自社の過失を広げない絶妙な対応を勉強した。
自社の機械の点検を無償にすることは、革命的にビジネスチャンスを広げた。
日本支社は、少ないサービスマンで計画的(一年中平たく)にメンテナンスができるようになった。
顧客は、無駄な部品ストックをやめ、社員のメンテンス能力を上げることができた。
数年後には、自社が売った機械のメンテンナンス比率は80%になり、サービスの売上も1億円になった。
営業として、本社の中堅クラスや工場トップの接待をしてきた。
1晩、10~20万円かかった。トップは移動が激しく2~3年で本社や違う部署に行った。
工場の方に頼んで、一人5000円で飲める場所を予約していただき、20人の顧客社員を接待することにした。
何か面白そうだと、工場長は混ぜてくれと言われ、工場長が出席されるなら日本支社長も呼ぼうとなった。
日本支社から5人、顧客から20人の大宴会をすることにした。
情報量は格段に増えて、若手だった顧客も偉くなり私への依頼(営業、コンサル)も格段に増えた。
「一台」だけのセンスの良い回答が生んだ結果であった。
搗きたての餅の塊は熱いので、ねじりながら伸ばし、冷まして1個の大きさに切っていく。
妻が教えてくれる通りに私は動く。動きながら覚えていく。オンジョブトレーニングである。
一休さん 洋の東西 おられます
2020年12月20日