私は、夢中で筆を運ばせました。
こうかな、ああかな。
ちょっとだけ美しく描けました。
今日のタイトルは、「眼のきれいな女」です。
歯科医にかかるようになって半年が過ぎました。
そこで働いておられる、歯科技工士の女性の目に出会うために行っていると言ってもよい。
ハッとするような眼です。マスクをしておられるから、なお際立ちます。
ドキッとして、メロメロです。
治療を中断して、口をゆすいでください。
一オクターブ高い小さな声で、「ハイ」という私。
眼は、美人の条件の一つです。
微笑む「お多福」の眼だってチャーミングです。
人の表情を観察するようになってから、眼を中心に表情をうかがうようになりました。
カフェにお好み焼きとピザを買いに来られた、お客様の表情を垣間見た。
あれ、皆さんと一緒に来られた時と印象が違う。一瞬のことでした。
ははーあ、化粧をしてきたな。髪を気にしたな。口元が微笑んでいた。
やられた。
若いころ、真剣な眼の娘に出会ったことが何度かあります。
どれも、胸が苦しくなった。
受けごたえは、しどろもどろでした。
今は違います。
表情の変化を楽しませていただいています。
スケベ爺です。川端先生のように、目で舐めることはない。
ゆんべ、なんかよいことあったのかな。
と軽口を言えるようになりました。
私とは、縁のない女性です。
眼を変えさせる男になりたいと若いころは思いました。
だけど、変わっていたのを見逃して来たようです。
そこのあなた、隣に寝ている連れ合いの表情をじっくりと見たことがありますか。
そして覚えていますか。
私達の歳になると、多くの女性が、旦那の眼なんて見ていない。
声とか雰囲気とかで、連れ合いと判断しているように感じます。
嬉しいと女性の眼は美しくなります。
これからでも遅くはない。そんな眼に出会いたい。
爆弾を 隠し持っても 眼で判る
2019年12月25日