故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

平穏とプレッシャー

2019-01-06 10:25:05 | よもやま話

静岡県焼津にある大崩海岸です。
岩に寄せる波の音を感じられる絵になったでしょうか。
まだまだですね。


久しぶりに、たくさんの時間寝ることができた。
節々痛いが、エネルギーに満ち溢れている。

今日のタイトルは、「平穏とプレッシャー」です。
平穏とは、
変わったことも起こらず、おだやかなこと。
(広辞苑より)
これは、事象のことを言っている。
気持ちのことではないようです。

プレッシャー(Pressure)とは、
圧力、圧迫、威圧感、重圧感。
(広辞苑より)
普段ではない特別なことに臨むときの、心にかかる負担のことです。
私たちは、日々なんらかのプレッシャーの元に生きている。

何度か、大勢の聴衆を前にプレゼンテーションをやったことがあります。
また、顧客を前にのるかそるかの大勝負のような、プレゼンテーションをやりました。
ち密に計算された内容を、大胆に堂々と話しました。

会社にとっても大事な事柄ですから、なかなか任せてはもらえませんでした。
手に汗握り、心臓はバクバクで喉が渇きました。
これで決まるという、後がない心境でした。
何度かやるうちに、聴衆や顧客の反応を見ることができるようになり、
相手が何を期待し、どんな内容に夢中になるかわかるようになりました。
それからは、冗談もはさみ楽しめるようになりました。

舞台を踏む。
何度も真剣勝負をする。
本番に備え、普段からシミュレーションをする癖が付き始めました。

これは、仕事だったからできたように思います。
私生活は、波乱万丈の出たとこ勝負ばかりでした。
子どもが生まれ、育ち、金に追われる毎日でした。
かみさんに先立たれ、途方に暮れたものです。
シミュレーションもない、常に初舞台の心境でした。

平穏。
変わったことも起こらず、おだやかなこと。
毎日が平穏であったんじゃないかと、今は考えられます。
難しくしていたのは、自分自身であったように感じます。
自分のなかにある理想に近づこう、格好よく見せよう。
そして、楽をしようと思っていたのです。
その横着な気持ちにしっぺ返し(失敗)を食らったのです。
そして、慌てふためいて次なる失敗を繰り返す。

今は、失敗が怖くなくなった。
それも自分と受け止められるし、開き直れる。
失敗を引きずらないし、次のことが考えられる。
一日(今)を大事に生きているからではないだろうかと気づく。
失敗(過去)も悔やまないし、プレッシャー(未来)も心配しない。
今日があることが、楽しい。
きっと、失敗を小さくできて、心配を楽しめるようになった。
自分はどうするのかな。と、第三者の自分の存在が大きい。

楽天的に考えることが、すでに失敗かもしれない。
悲観的に考えて、傷口を広げるより良いかなと思っています。
プレッシャー(心の中の喧噪)を楽しんで、平穏(静寂)に引き戻す。
今しかない。
やれることをやれる時に、誰がやるか問うよりも、
自らできることはないかと動く。
動くことで、頭では気づかない、体全体の何かが気づいてくれる。
それが頼りです。

日が当たり 屋根からしずく 届く音

2019年1月6日
コメント
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