果てなき乙女心というタイトルの絵です。
乙女心は移り気なのか、屈託のない笑顔を想像して描いたのか覚えていません。
えんどう豆のつるが風に舞いしがみつく場所を探しています。
どこでもよかったとも言えるし、探して見つけたとも取れる。
いずれにしても求めています。
今日のタイトルは、「転職の是非」です。
私は、都合7回の転職をしました。
そのうち2回は、リストラです。
それも同じ会社で、2回リストラに会いました。
リストラされた会社には、恩こそあれ恨みはありません。
できれば続けたかった。
それぞれの職場で、拾われたという表現が正しい。
面接を受けて、採用されました。
必要とされたから受け入れられました。
使ってもらってなんぼと、それぞれの職場で頑張りました。
一貫して、プロジェクト(ものづくり)に関わる仕事でした。
サービス、現場監督、設計・開発、プロジェクトマネージャー、営業、地域おこしなどでした。
プロジェクトを受注する側(エンジニアリング会社)であったり、
発注する側(施主)でした。
では、何故転職しようとしたのか。
ひと言でいえば、自分探しでした。
自分には、何が向いているのか、
自分は何がしたいのかと模索していたのだと思います。
俺にはこれしかないとないと思うまで、約15年かかりました。
あとの20年は、自分ができるこれしかないと思う仕事をやり続けたということです。
家族を養うこともなくなった頃、これをやってみたいと初めて仕事を選びました。
そこに至るまで実に35年を費やしました。
これからは転職の時代です。
大事にしていただきたいのは、自分はなにができるかと良く知ることです。
職場が変わっても、やることは同じでした。
一貫して、プロジェクトエンジニアーでした。
同じ会社(顧客)から、転職したそれぞれの会社(3社)で仕事(工場づくり)を
受注しました。果ては、その会社(顧客)に入社し、プロジェクトをやりました。
その会社(顧客)は、20年の歴史があり、20年間工場造りに関わったことになります。
その仕事(エンジニアリング)をもうやってないと、初めは断りました。
個人に名指しで仕事の依頼をされました。転職した会社を説得し、最後には受けました。
会社が変わっても、そんなことがなぜ出来たのか。
プロジェクトはチームでやる仕事です。チームは出会い帳場で結成します。
何が必要か分かっていれば、どこでもチームは作れます。
仕事のエッセンス(必要なもの)は、受注した会社には残らないのです。
会社に残った記録ではなく、個人に残る記憶が必要なものを都度あつらえるからです。
もちろん記録でも仕事をできます。エンジニアリング会社だからです。
人が替わっても、記録を辿り仕事をします。普遍のツールがあるからです。
若い人が転職しようとするなら、「仕事を選びなさい」と助言します。
間違っても会社(組織)を選んではならない。
会社は、総合職として多くの人財を採用します。
組織の中で、いろんな仕事をすることになります。
望まぬ仕事もなかにはあるでしょう。こんなはずじゃなかった。
組織を選んだのだからしようがありません。
どんな小さな会社でも、仕事を選んで入社すれば少なくともその仕事ができます。
仕事をしながら、多くのことを学べるでしょう。
仕事(解決する力)ができれば、どんな会社に行っても仕事(得意なこと)はできます。
仕事のスキルが上がるごとに給料も上がることでしょう。
つまり、金は後からついてくることになります。
給料が上がることがなくても、自分のなかに財産が出来るでしょう。
組織(会社)や給料を選んだら、それまでの経験はご和算になり、一から出直しです。
転職で求められているのは、解決する力です。
自分が持っている力(コミュニケーション力、知識、展開力、開発力など)で、
その会社が抱えている難題を解決できるのです。
会社にある組織と金を使ってできるのです。
それらの力は、仕事を経験しながら培う力です。
だから慌てることはない。辛いこと(失敗)もすべて経験になります。
会社も変化しています。
社内転職ができる会社もあります。
やってみなはれと、組織と金を預けてくれます。
技術革新がめざましいこのご時世、
センチュリーカンパニーは一つの成功(生業)から始めたにしても、
次から次に新規事業に入っていきます。または、技術革新を続けます。
そんな時、社内転職組が活躍するのです。
思うことあれば、試してみることです。
これが嫌だからも、立派な動機の一つです。
嫌なことも我慢が出来るのは、やりたい仕事だからです。
「転職の是非」でした。
冒頭にも書きましたが、やむなく転職を繰り返してきました。
今思えば、すべての辛いことが、血となり肉となっています。
自分(心の羅針盤)を見失わなければ、どこでもやっていけます。
迷い道 棒が倒れる ほうに行く
2018年3月29日