故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

2018-03-23 06:51:59 | プロジェクトエンジニアー

味のある顔つきです。
特徴は、口元です。
思慮深く、ゆとりさえ感じます。


今日のタイトルは、「味」です。

さっそく、広辞苑で調べてみました。
飲食物が舌の味覚神経に触れた時におこる感覚。
体験によって知った感じ。
(かみしめて知るような)物事のおもむき。面白み。
(一風かわって)快いさま。気のきいているさま。おつ。
手ぎわのよいこと。浄。
相場の動きぐあい。
(広辞苑より)

どうやら、微妙な味覚を感じることから転じて、良い方向性を探るような言葉です。
糖尿病の方は、薄味です。塩梅ではなく出汁で美味しいと感じる。
放射線治療をすると、味を感じなくなると聞きました。

味は、物を食べる時に無くてはならぬものです。
味もすっぱちもない。
中途半端な味付けに対して言います。

幼いころからすりこまれた味覚体験が、大人まで続きます。
お袋の味付けであり、ふるさとの味です。
東女に、京(西)男の組み合わせは、やっかいです。
かみさんが創る料理の味付けは、どこまでも薄くなります。
やっと慣れた頃、我が家の味付けになります。

私達は、瀬戸内海で育ち昼食の時から魚を食べました。
冷蔵庫もない時代、朝どれの魚を腐る前に生で食べるか、
干して食べるかを選択しました。
どちらも美味しい。
新鮮な刺身は、醤油なしでいただきました。そのほうが美味しいから。

この地域は、原発事故の影響もあり他県産の魚か外国産です。
魚種も少なく、小魚の美味しいのがありません。
そういうものの、ラーメンは魚出汁で醤油ベースです。

味覚の話が続きました。
書きたかったことは、転じた意味の味です。
あじわいです。
物事のおもむき。おもしろみ。
これまた、人それぞれの感覚で判断します。
土地それぞれでも文化が違うように。
面白い人は、単に笑わせるだけじゃない。
隠されたひと捻りがなければ面白くない。
はずしても、それも味となるようなおおらかさと間です。

味の遍歴は、人間観察にも通じます。
どうしてこの味を追加したのか引いたのか気になります。
総じて美味しい。だから、足したり引いたり。
説明がつきにくい、味付けです。
せめて、食卓に運ぶ前に自分で味見をします。
また、ちょっとだけ何かを足します。
好みのようで、そうではない一般化した作法です。
その微妙なさじ加減が、納得の文化を育みます。

がさつではできない。
喜ばせようとする気持ちが最後の一振りです。
美味しくなあれと、魔法をかけるようなものです。
これを毎日やる。
汗をたくさん出したあとの味付けは、少しだけ塩分が強くなります。
身体が欲求しているからです。
体調がどうであれ、いつもの味を出し続ける。
こうした努力が、誰をも納得させるおもむきや面白みになるのでしょう。
一発芸ではないようです。

説明がつきにくい、万人がそれぞれの評価を下す面白さとなるのでしょう。
良いも悪いも併せのむような気量が、味に気づくのでしょう。

「味」でした。

葱香り 姉さんかぶり これでよし 

2018年3月23日
コメント
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