故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

あんたがたどこさ(Part3)

2018-02-22 04:47:45 | プロジェクトエンジニアー

彼は、一瞬何が起こったのか興味津々です。
あとは、我を忘れていたようです。
私は、一瞬にして彼の心のひだを抜きました。
抜かれた彼は、笑うだけでした。


お題が決まらぬままに書き始めました。
「あんたがたどこさ(Part3)」に決めました。

ただただ前を急ぐ集団がいます。
黒の合羽に編み笠姿です。
先頭の男が進むとおりに、右に左に空気抵抗を避けるがごとく急いでいます。
平昌五輪のパシュートを観戦し、
多くの方々が自分の来し方を振り返りもせず、
急いで生きてきたことを思い出しているのではないでしょうか。
弱者が強者に勝つために、ひたすら戦術を磨き戦略を訓練した賜物です。
目的のために黙々と前を急ぐ。
私達は、そんな生活を繰り返してきました。

傍から見ると、なんとも奇妙に見える。
プロの集団が作る一糸乱れぬ団体行動です。
プロジェクトエンジニアー集団には独特の空気感と使命感が宿ります。

どうして、そこまで個を埋没できるのか。
ついに、「あんたがたどこさ」となります。

波は風が作り、水は推力と重力の谷間を揺れる。
それは、岸にぶつかるまで続く。
これで良いのかと反省する前に漂うばかりです。

こうしたいと誰かが言います。
そうしようと賛同者が言います。
「あんたがたどこさ」の集団は、ただただ走り抜けるだけ。
笑顔は、事をなして後に見せるものと決めています。
真っ白から透明になる。
そして消えていく。
人々から忘れ去られて行く。

置き去りにされた人々は、何かが変化したことさえ気づかない。
昔からこうだったと思うしかない鮮やかな仕事ぶりです。

「あんたがたどこさ」はいつも一瞬の大仕事をやり遂げるのです。
そうなりたいと、縁の下の力持ちを続けています。

白鳥が 声だし去りし また来いや

2018年2月22日

2014年11月12日投稿記事「あんたがたどこさ」を参照してください。
地方出身者の集まりの魑魅魍魎(ちみもうりょう)の学生生活は、
その後延々と続くのでした。(抜粋)
大学時代は、それはひどい生活でした。二度とやりたくありません。

2017年10月10日投稿記事「あんたがたどこさ(Part2)」を参照してください。
嘘のような本当の話、本当のような嘘の話でした。(抜粋)
社会人になっても、奇妙な人たちに会い続けました。
自分の視点が変なのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする