goo blog サービス終了のお知らせ 

楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

酒と女と男と恋と 2

2021年07月17日 03時30分59秒 | つれづれなるままに考えること
(酒)
「人間とは」と問われたとき、
即座に答えることが出来る人は、
十人のうち何人居るだろう?
何年も人間をやってきているのに・・・

それと同じように、医者を志す医学部の四年生に、
「医学とはどんな学問ですか?」と訊いたら、
的確に答えられた人は50%であった。
(七ヶ月の大学病院入院中に質問して得た回答から、
およその数を50%と読んだ。
医学生は六年で卒業になる。)

ついでだからここで回答しておきたい。

医学とは、人の病気の治療と予防を探求する学問である。

ボクは文学部を卒業しているが、
英文学部はどんな学問であるかを
知った上で英文学部を選び英文学部に入った。

だから、医学を志す人は、
医学とはどんな学問であるかを
知った上で、医学部に入って勉強していると思っていた。

人の命を預かる医学生の半分が、
医学の何たるや知らないと言うのは、
はなはだお粗末、
学問の内容を知っていて学ぶのと知らないで学ぶのでは、
卒業するときに格段の差が出来ることは間違いない。

そこで、「いくらなんでも卒業するまでには、
きちんと答えられるようにしておいてくださいね」と
彼らに話した。

さて、20年以上も人間業をしていて、
「人間とは何か」を答えられる人は、
果たして何人居るのであろうか?

幸いボクは中学時代に教わった定義を納得した上で覚えている。


(人間とは、知恵、意志、感情を持った動物である。)


非常に分かりやすい定義である。
いや、そうじゃないと仰る方は、
その違いを教授願いたいものである。

さらに社会人になってから、
知恵や意志が人間のどれほどを占めているかというと、
平均的には、海に浮かぶ氷山の
海上に出ている程度であるということを知った。

ご存知のように海に浮かぶ氷山は、
全体の90%が海の下にある。
人間に占める「知恵と意志」は、
氷山にたとえれば海上に出ている
部分の10%に過ぎない。
残り90%は感情が占めている。
したがって、人を説得するときは、
10%の知恵や意志の力に訴えて、
理屈で説得するよりも、
90%を占める感情を揺り動かしたほうが説得しやすい。

営業の極意である。

人間から「知恵と意志と感情」を取り除くと、動物が残る。

そこで主題の「酒と男と女と恋と」に戻る。
お酒を飲むと、脳が麻痺して「知恵や意志」はどこかへ行ってしまい、
感情が残って喜怒哀楽が発散される。

笑い上戸に怒り上戸、泣き上戸になる。
感情むき出しである。
感情のほかにむき出しになるのが動物の部分。
その欲望の部分。

人間には欲望がある。
知恵、意志、感情の部分を捉えると、
自己顕示欲、知識欲、
金銭欲、向上欲、名誉欲、などなど。
動物の部分を捉えると、食欲、睡眠欲、性欲、
そして反対に排出欲=大小の便を排出する欲望などなど。

酔っ払いのむき出しの欲望は、
脇で見ていてこれほど破廉恥なものはない。
見るに耐えないのだ。
翌朝、正常に戻った後で、
昨晩の話をすると照れ隠しなのかどうか判らないが、
一様に覚えていないと言う。

ボクに言わせれば
「嘘を言ってはいけない。とぼけるのもほどほどにしろ!」
の一語につきる。

「生酔い本性疑わず」というがその通りである。
ボクはお酒に強い方であるが、
どんなにへべれけに酔っ払っても、
仮に右に行きたいのに左へいってしまうほど飲んで酔っ払っても、
意識ははっきりしている。
翌朝覚えていないなんて事は一度もなかった。
どうしてあんなことをしたのだろうと、
思い出すだけで赤面するようなことを言ったり、
行動したりしていることは事実だ。

どちらかというと、普段出来ないことをやっているのだ。

だからサラリーマンは、
上司の悪口なんかが酒の肴になるのである。
それにしても、普段いえないようなことを酒の力を借りて、
鬱憤を晴らすというのは、
ある意味、ストレス解消になるのかもしれない。

そんなことをしなくても良いよう
不断の心がけをしたいものである。








コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワイン 60本 | トップ | 梅雨明け »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人間の定義 (らいちゃん)
2021-07-17 09:39:24
人間とは何ぞや!
長い間人間として生きてきましたが、人の定義について考えたことがありませんでした。
今日の解説でよくわかりました。

残りの人生が短くなってきた小生、知恵はなく、感情も薄れ、意志も若い頃のようにむき出しにならなくなりました。
このような症状が人生の終盤の状況なのでしょうね。
人間失格となって、お迎えがくるのでしょうか?
返信する
おはようございます (ytakei4)
2021-07-17 10:07:56
感情は統御したいですね。
無意識はすべての人と繋がって
いるとか。
返信する
らいちゃんさんコメントありがとうございます。 (hide-san)
2021-07-17 13:23:31
>人間失格となって、お迎えがくるのでしょうか?

失格では無くて、全うしてでしょうね。
返信する
ytakei4さん コメントありがとうございます (hide-san)
2021-07-17 13:24:22
>感情は統御したいですね。

それをなかなか出来ないのが人間ですね。
返信する

コメントを投稿

つれづれなるままに考えること」カテゴリの最新記事