世の中で、最もシラケルものは何か?
と問われ、
答えは、
「他人が旅した旅行の写真を見せられること」
だそうです。
友人が旅した旅行の写真を見せられて、
楽しかった旅の出来事を、あれこれ聞かされるのは、
ボクにとっては、どうでも良いことで、
馬鹿馬鹿しくて
「ふんふん」とうわの空で返事をして、
アルバムをパラパラめくる。
「しらじらしい」と言う言葉がぴったりである。
定年後、カミさんと世界の旅に出たことは、
何度も書いた。
その旅行の写真が、行った国にもよるが、
一カ国について2~3冊のアルバムになって残って居る。
行った本人は得意げに、アルバムはもちろん、
撮りためたビデオも編集して、BGMも付けて2~30分に纏めて、
うんざりされている事にも気が付かず、
遊びに来る子供や孫たち友人知人たちに披露していた。
それほどボクにとっては思い出深いもの、
そのアルバムを廃棄することにした。
そう決めてから、もう5か月になる。
空いた部屋にずらりと並べてある。
まだこの先何か月もかかるだろうか?
思い出は、なかなか捨て去ることが出来ないものだ・・・・
そう言いながらも、すでに十冊は破り捨てた、
この勢いなら夏までには終わるに違いない。