楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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     ・おくのほそ道を歩く

サー・チャールス・チャップリン

2020年07月25日 04時57分47秒 | つれづれなるままに考えること
今朝、散歩に出ると、

公園の少年野球の掛け声が聞こえてきた。


「GO TO トラベル」も発せられて、

都民は何処にも行けないが、

少年野球の練習は今日から活発だ。

公園の一角、金網付きの広場で、

大声を張り上げ、てきぱきと動きながら練習する様子は、

見て居ても気持ち良い。

大人がノックし、子供たちが拾い返球する。

しばらく立ち止まって見て居たら、

返球のボールが高めで、大人が手を延ばしてやっと届く位置、

残念ながら、ボールはミットに当たって跳ね上がり、

ボクが見ている眼の前の金網を越えてしまった。

大人の補給ミス? 子供の返球ミス?

どちらでも良いが目の前を通り越して、

公園の柵の中へ入ってしまった。

植え込みの中に止まったボールを拾って投げ返そうと思ったが、

あいにく、あと十センチほど手が届かない。

やむなく柵の中へ入って取りだしたが、

何分年寄りのボクのこと、動作が遅くて、

ボールを取り上げた時には、

返球ミスをした少年が走り寄ってきた。

彼のミットの中へボールを置くと、

「ありがとうございます」 

と帽子を脱いで一礼しボールを受け取った。

その動作がいかにも鄭重で、

本当に「ありがとう」という意思が、

ボクに伝わったので、

「とっても良いあいさつだよ。この気持ちを忘れないでね。」

と余計なことだが彼に伝えた。

「ハイ!」とはきはきとした態度で、

答えて戻って行ったが、

この物腰や挨拶は、野球のコーチやご両親が教えたものであろう、

すがすがしい気持ちでボクは散歩を終えた。


イギリス人で、表題のサー・チャールズ・チャップリン、
(チャップリン/Webから)

サー・ウィンストン・チャーチル、
(チャーチル/Webから)

サー・ジェイムス・ポール・マッカートニーなどに、
(マッカートニー/Webから)



どうして呼称に「サー」が付いて居るのだろう ?

本来の「ミスター」で良いのに・・・・。


チャップリンは映像の喜劇俳優として、

チャーチルは有能な政治家として、

ポールマッカ―トニーは音楽家として、

一級の活躍をしたから、

イギリス国家から栄誉賞号「サー」の

勲位を与えられた人だからだ。

もともとは「ナイト/騎士」に与えらえた称号であるが、

その騎士たちは、勇敢で優しく、

気品があり礼儀正しい人達であり、

次の世では彼らを

「gentleman(ジェントルマン)/紳士」と言った。

つまり現代では紳士のことをさし、

紳士に対しては「サー」を付けて呼ぶ。


だから、米英国では、目上の人などには、

「サー」の呼称を使う。

戦争映画の中で、上官に向かって、

「アイアイサー」と、

会社の上司や学校の先生には、

「イエス・サー」と、

おんな先生には「イエス・マム」と答える。



「少年よ大志を抱け!」で有名な、

札幌農学校のクラーク博士が、

校則を作るのに四苦八苦して居る先生方を見て、

「紳士たれ」で十分ですと言った。

上にも述べたが、「紳士」の要件は、

勇敢で優しく、気品があり礼儀正しい人であるが、

具体的には、

1.挨拶が出来る
2.拍手が出来る
3.いつも笑顔を
4.気品ある服装
5.物静かである

この五つであるという。



そんな訳でボクなんか一度で良いから、

「サー」と言われたいと・・・・・。


話が反れてしまった、

野球で場外に飛び出したボールを拾って貰って、

「ありがとうございました。」は誰でも言える言葉ではあるが、

この少年のように本当にあり難かったと言う気持ちが、

態度、物腰に表れている人は少ない。

この少年、大きくなってもこの気持ちを忘れないようにすれば、

いつの日か「サー」と呼ばれる人物になれると、

いや、そうなって欲しいとボクは願っている。


話はさらにそれるが、

「サー」と呼ばれたいと思って居るボクに、

そのチャンスがあった。

それはブリティッシュ・エアウェイズの飛行機の中で、
(Webから)


キャビンアテンダントが紅茶を配ったので、

「ミルク&シュガー・プリーズ」と言ったら、

「イエス・サー」と答えが返ってきた、

野球少年の「ありがとうございます」と同じ温度の返事だった。

他愛のないない話であるが、ボクはこれで大満足した。

(お後が宜しいようで・・・・)












コメント (4)
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