楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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 笑顔

2013年09月05日 09時21分19秒 | つれづれなるままに考えること
紳士への道で、挨拶について前回のべたので、
今回は笑顔について。

散歩の途中のベンチに、
最近、身なりがきちんとした外国人(アメリカ人らしい)が腰を下ろしている。
ボクが通りかかり、目が合ったりすると、ニコッと微笑まれる。
すかさずボクは「お早うございます」と笑顔で答えて過ぎ去る。
すると英語風のアクセントで「おはようございます」が帰ってくる。

アメリカ人は小さい時から、
この笑顔について教え込まれているように思える。
昔、と言ってもたかだか30年ほど前のことだが、
アメリカへ旅行した友人が、どこかのオフィスで金髪の女性と目が合った。
間髪(かんはつ)を容(い)れず、女性はにこやかに笑顔を返してきた。
友人は、「俺はもてるんだな」と勝手に勘違いをしている話を聞いたことがある。

その後ボクも用があってアメリカへ行くはめになった。
用事は3日ほどで済んだが、
アメリカで省エネの対策はどのように進んでいるか、
ついでに見てくるように言われていたが、
これは宿題でなく、見てきて欲しい程度で、
ボクには「数日好き勝手にアメリカを見てこい」と受け取れた。

初めてのアメリカで、ニューオルリーンズのデキシーのジャズを聞きたくて、
行くだけ行くことにした。
御のぼりさんはきっとこのようだと思うが、
キョロキョロ周りを見ながら、歩道を歩いていた。
車道は15mほどありそうな広さがあって、
その向こうにも歩道がついている。

ボクは友人と三人連れで並んで、一番端を歩いていた。
道路の反対側の歩道に若いアメリカ女性が、これも三人連れで歩いていた。
キョロキョロしているボクの目が、
偶然、反対方向の歩道を歩く女性の一番端の女性と目が合った。
途端に先方の女性が笑顔で「ハーイ!」と言って手を挙げて合図してきた。
ボクもなんと答えてよいか解からず、
同じように「ハーイ!」と答えて手を振った。
ただすれ違っただけ。

知人が話した「ひょっとして自分は女性にもてているかも」と錯覚したのは、
このことに違いない。
何のことは無い、キチンと笑顔で挨拶が出来るよう、
子供の頃からしつけられているのだ。

こんな時にも直ぐ明るい笑顔で挨拶するなんて日本人には考えられない。
ニューオルリーンズの街は、道路のいたるところで、
トランペットを吹いている人、アコーデオン、バイオリン奏者に出会う。
大道芸の人たちで、この中から、
やがて一流の奏者になっていくのだろうと思った。

世界的なトランペット奏者のサッチモ(=ルイ・アームストロング)も、
このニューオルリーンズが故郷と言う。

コメント (8)
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