(今、盛りの山吹。これは一重の山吹が、七重八重と咲いている。)
「七重八重花は咲けども山吹の みの一つだになきぞかなしき」
大田道灌が鷹狩の途中、雨に打たれてやもうえず、
山家の家に入って「雨具を所望したい」とお願いする。
小女が応対に出て、困った顔をしておくに入る。
しばらくして、小女は山吹の枝を一本、
お盆に載せて太田道灌に差し出す。
武骨一辺倒の道灌、「みの」が「実」と「蓑(みの)」(当時の雨具)
をかけた短歌があることを後になって知る。
教養の無さを感じ入った道灌は、以後勉学に励んだ。という逸話か創り話か。
さて、この中の「七重八重」は山吹の花の事で、
ボクは長い間「八重咲きの山吹」と思っていたが、
「七つも八つも重なって咲く山吹」をさしている意味とも取れる。
どちらが正しいか調べたら、
「一重咲きの山吹は実を結ぶが、八重山吹は実を結ばない」から
「八重山吹」の意味だという意見と、
「七つ八つと重なって咲く山吹」の意味と両方の解釈がある。
さあ、皆さんはどのように解釈されますか?
確かな事を教えて欲しいのですが・・・