(道徳 2)
翌週、別の公立中学校の道徳の授業参観をした。受付で署名して上履きを借り、
1,2,3年生の教室の場所を訊き、前回のように各学年の授業を参観した。
まず、最初に女生徒と出会った。すぐ
「こんにちは!」と元気よく挨拶され、
「どちらに御用ですか?」と訊ねられた。どちらと決まったこともないので、
返事に間が空いてしまったが、
「今日は授業参観に来ました」と答える。そうしたら1.2.3年生の
部屋の位置を丁寧に教えてくれた。すごく気持ちよい対応であった。
最近、学校に不審者が侵入して起こす事件があるが、
見知らぬ人が構内にいたら、きちんと声をかければ、
防犯の一助になるな、などと考えながら、
「ありがとう、あなたは何年生ですか?」ときくと、2年生と言う。
後でお邪魔しますといって別れた。
階段を上がり下りしながら、教室を確認して、一年生の教室に行くと、
男子数人がふざけて取っ組み合いをしている。
抑えられた子が、抜け出したところで、ボクとばったり出くわすと、この子達も
「こんにちは」と一斉に声をかけた。そのように学校で教育されているのであろうか?
「中学生になって、まだこんなことしているの?」と取っ組み合いのことを聞くと、
「ハイ!とても楽しいです」と答えて、ばたばた走ってどこかへ行ってしまった。
悪びれず、はきはきしていた。
鐘が鳴り、授業がはじまる時が来た。先生らしき人が来たので、
「授業参観させていただきます」と言うと、軽く会釈された。
先生が教室に入ると、
「起立、れい!」で始まる授業がはじまった。規則正しい。
生徒は誰も後ろ向きの人はいない。学校備え付けの道徳の教科書で
授業が始まる。前回参観した学校は、特別なプリントが教材であったが、
今回は教科書に沿って授業は進む。
ちゃんと教科書はあるのだ。
教科書の内容は、向井千秋さんの話「宇宙のめだか」。
先生が「向井千秋さんを知っていますか?」と聞いたら
生徒の一人が答えた「アメリカで代理出産をして、今、
戸籍の件でもめている人」
先生「それは 向井あきさんでしょう」生徒たちの笑い声。
他の生徒が答えた「スペースシャトルで宇宙に行った人です」
教科書には、宇宙に行っためだかの卵が孵る様子が描かれている。
そして、向井さんが宇宙から眺めた日本、
宇宙船に乗りたいと思った夢の実現に向けての
努力の様子が書かれていたようだ。
夢と希望は持ち続けよ!そのための努力を怠らなければ夢は実現する。
そんなことを教えたい意図がはっきりしている。
これなら道徳教育としてOK。ボクは勝手に太鼓判を押した。
しかし、前回述べたような学校と比較すると今回参観した学校とでは、
雲泥の差があるのは歴然としており、
学校によって教育指導がこんなに違っては、
前回訪問した学校で教わる児童にとって不幸なことである。
私立中学校に生徒の四分の一が行ってしまうのも
無理はない。
孫娘は、来年中学に進学するが、今回参観したような学校に通わせたいものだ、
そう思った。
翌週、別の公立中学校の道徳の授業参観をした。受付で署名して上履きを借り、
1,2,3年生の教室の場所を訊き、前回のように各学年の授業を参観した。
まず、最初に女生徒と出会った。すぐ
「こんにちは!」と元気よく挨拶され、
「どちらに御用ですか?」と訊ねられた。どちらと決まったこともないので、
返事に間が空いてしまったが、
「今日は授業参観に来ました」と答える。そうしたら1.2.3年生の
部屋の位置を丁寧に教えてくれた。すごく気持ちよい対応であった。
最近、学校に不審者が侵入して起こす事件があるが、
見知らぬ人が構内にいたら、きちんと声をかければ、
防犯の一助になるな、などと考えながら、
「ありがとう、あなたは何年生ですか?」ときくと、2年生と言う。
後でお邪魔しますといって別れた。
階段を上がり下りしながら、教室を確認して、一年生の教室に行くと、
男子数人がふざけて取っ組み合いをしている。
抑えられた子が、抜け出したところで、ボクとばったり出くわすと、この子達も
「こんにちは」と一斉に声をかけた。そのように学校で教育されているのであろうか?
「中学生になって、まだこんなことしているの?」と取っ組み合いのことを聞くと、
「ハイ!とても楽しいです」と答えて、ばたばた走ってどこかへ行ってしまった。
悪びれず、はきはきしていた。
鐘が鳴り、授業がはじまる時が来た。先生らしき人が来たので、
「授業参観させていただきます」と言うと、軽く会釈された。
先生が教室に入ると、
「起立、れい!」で始まる授業がはじまった。規則正しい。
生徒は誰も後ろ向きの人はいない。学校備え付けの道徳の教科書で
授業が始まる。前回参観した学校は、特別なプリントが教材であったが、
今回は教科書に沿って授業は進む。
ちゃんと教科書はあるのだ。
教科書の内容は、向井千秋さんの話「宇宙のめだか」。
先生が「向井千秋さんを知っていますか?」と聞いたら
生徒の一人が答えた「アメリカで代理出産をして、今、
戸籍の件でもめている人」
先生「それは 向井あきさんでしょう」生徒たちの笑い声。
他の生徒が答えた「スペースシャトルで宇宙に行った人です」
教科書には、宇宙に行っためだかの卵が孵る様子が描かれている。
そして、向井さんが宇宙から眺めた日本、
宇宙船に乗りたいと思った夢の実現に向けての
努力の様子が書かれていたようだ。
夢と希望は持ち続けよ!そのための努力を怠らなければ夢は実現する。
そんなことを教えたい意図がはっきりしている。
これなら道徳教育としてOK。ボクは勝手に太鼓判を押した。
しかし、前回述べたような学校と比較すると今回参観した学校とでは、
雲泥の差があるのは歴然としており、
学校によって教育指導がこんなに違っては、
前回訪問した学校で教わる児童にとって不幸なことである。
私立中学校に生徒の四分の一が行ってしまうのも
無理はない。
孫娘は、来年中学に進学するが、今回参観したような学校に通わせたいものだ、
そう思った。