(369回の「愛しています!」)
先日、T大学病院の定期健診に行った。
毎月のことであるが、「どうですか?」と医師は聞く。
「特に異常はありませんでした」定例の挨拶はボク。
「今年は、喉にくる風邪、お腹にくる風邪が、流行っていますので、気をつけて!」
「有難うございます」とボク。
血圧を測り、血液検査結果を見て
「もう少し、運動を増やすか、食事に注意してカロリーを減らすか、頑張ってください」
首から腋の下を、
手探りで押さえてリンパ腺に異常がないか点検する。
上半身裸になって、お腹を押さえて内臓の異常をチェック、
股の付け根から太ももまで、
リンパ腺に異常が無いか手で触っていく。
それから、聴診器で、胸、お腹、背中と、何かを聴いている。
これも何時ものこと。
「来月、CT-スキャン撮りましょう。安心のために」
半年に一回ガンの再発が無いか、機械的にチェックする構えで、
退院後、もう二年が経過することになる。
「先生!告知を受けた日に、命は三年間あれば良い方、
と言ったのを覚えていますか?
もう、あと残り一年になりましたよ!」とボク。
「早いですね!摂生して、三年が五年になれば、
それだけ儲かったと思えば、好いでしょう。
その時期が来て、さらに五年十年と延びれば万歳ですね!」
医者は他人事だから気楽なもの。
本人はいつも三年を基準にしているのに。
特別な問題も無く検診を終わった。
今年のクリスマスの夜。
カミさんと夕食の時、
「きよしこの夜」の歌はどんな意味か知っている?と聞いてみた。
歌の「日本語訳の通りでしょ」
いえいえ、こうだと次ぎのように訳した。
♪清らかで、静かな夜。
いつものように、あなたを愛しています、と言って欲しい。
天国の雲のような、柔らかなベッドで、
生まれたままの赤ちゃんのすがたの、あなたを、
やさしく清らかに、愛しいつくしみ、
心安らかに静かに眠りにつくよう、
あなたを誘(いざな)いましょう♪
どのように意味を汲み取ろうと、
それは読者の勝手である。
ボクは、即興で自分の気持ちを伝えた。
詩とは全く関係ない勝手な翻訳である。
ただただ、あと369日の生命を思っての訳にした...
そして次のように提案した。
「これからは、お互いを呼ぶ時に、ファースト・ネームで呼ぶことにしよう!
そして一日に一回でいいから、
お互いに(あなたを愛しています!)をいうことにしよう!」
カミさんはこっくりと肯くだろう、と思った。
「今さら、そんなー」とカミさん。
命は、あと369日!
369回の愛の告白!話は途切れた。
さて、その後どうなったと思います?
皆さんのご想像にお任せしますが、ご意見が欲しいところです。
ロマンティストのHIDE-SANより
先日、T大学病院の定期健診に行った。
毎月のことであるが、「どうですか?」と医師は聞く。
「特に異常はありませんでした」定例の挨拶はボク。
「今年は、喉にくる風邪、お腹にくる風邪が、流行っていますので、気をつけて!」
「有難うございます」とボク。
血圧を測り、血液検査結果を見て
「もう少し、運動を増やすか、食事に注意してカロリーを減らすか、頑張ってください」
首から腋の下を、
手探りで押さえてリンパ腺に異常がないか点検する。
上半身裸になって、お腹を押さえて内臓の異常をチェック、
股の付け根から太ももまで、
リンパ腺に異常が無いか手で触っていく。
それから、聴診器で、胸、お腹、背中と、何かを聴いている。
これも何時ものこと。
「来月、CT-スキャン撮りましょう。安心のために」
半年に一回ガンの再発が無いか、機械的にチェックする構えで、
退院後、もう二年が経過することになる。
「先生!告知を受けた日に、命は三年間あれば良い方、
と言ったのを覚えていますか?
もう、あと残り一年になりましたよ!」とボク。
「早いですね!摂生して、三年が五年になれば、
それだけ儲かったと思えば、好いでしょう。
その時期が来て、さらに五年十年と延びれば万歳ですね!」
医者は他人事だから気楽なもの。
本人はいつも三年を基準にしているのに。
特別な問題も無く検診を終わった。
今年のクリスマスの夜。
カミさんと夕食の時、
「きよしこの夜」の歌はどんな意味か知っている?と聞いてみた。
歌の「日本語訳の通りでしょ」
いえいえ、こうだと次ぎのように訳した。
♪清らかで、静かな夜。
いつものように、あなたを愛しています、と言って欲しい。
天国の雲のような、柔らかなベッドで、
生まれたままの赤ちゃんのすがたの、あなたを、
やさしく清らかに、愛しいつくしみ、
心安らかに静かに眠りにつくよう、
あなたを誘(いざな)いましょう♪
どのように意味を汲み取ろうと、
それは読者の勝手である。
ボクは、即興で自分の気持ちを伝えた。
詩とは全く関係ない勝手な翻訳である。
ただただ、あと369日の生命を思っての訳にした...
そして次のように提案した。
「これからは、お互いを呼ぶ時に、ファースト・ネームで呼ぶことにしよう!
そして一日に一回でいいから、
お互いに(あなたを愛しています!)をいうことにしよう!」
カミさんはこっくりと肯くだろう、と思った。
「今さら、そんなー」とカミさん。
命は、あと369日!
369回の愛の告白!話は途切れた。
さて、その後どうなったと思います?
皆さんのご想像にお任せしますが、ご意見が欲しいところです。
ロマンティストのHIDE-SANより