矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

iBT (TOEFL)の勉強をしています。

2010-02-14 09:12:49 | Weblog
現在、iBT (TOEFL)の勉強をしていますが、試験問題がすごく進化していてびっくりします。

かなりリアルな、北米の大学、大学院の場面を想定した内容で、「本当の実力」を試されている感じがします。

私は、この2-3年で、英語力がかなり落ちてきたことを実感しているため、またトレーニングが必要だと実感します。昨年は、一度も米国の学会にいけなかったため、余計に、英語力低下を実感するのかもしれません。日常の思考プロセスを、在米中のように英語にしたほうがいいのかなと思うほどです。

私がメンターとして仰ぐ石倉洋子先生らは、ブログをbilingual で書いていらっしゃるので、そういう方法もあるのかな、と思いました。

speaking, writing で、パンチの効いた文章を書けるように発想自体を英語に戻さねば、と
思うこのごろです。

母国の言語と文化を、同時に大切に維持しながら、ということになります。

アルピニストの野口健さんのお話

2010-02-14 09:05:57 | Weblog
ご存知の方も多いと思いますが、登山家、アルピニストの野口健さんのお話をTVで聞きました。一度、お会いしたいと感じる方です。

エベレストをはじめ世界最高峰の山を登山されましたが、そうした経験から、富士山やエベレストを清掃するための登山もされています。環境を保持することをこどもたちに教えるため、「環境学校」を開いているそうです。また、エベレスト周辺の山脈で働くシェルパーさんたちが遭難し孤児になった人たちのため、「シェルパー基金」というのも立ち上げたそうです。

TVでしかみたことはありませんが、毎回すごく志が高いと感じ、感銘を受けています。

エベレストの頂上ちかくなどで、「人間の限界」「自分の限界」を経験しているからこそ
発せられることば、というのを感じます。

たまたまチャンネルを回していたときに見れてよかったと思いました。

野口健さんのメッセージは、

「コツコツと、前へ、前へ」というものでした。

「大きな一歩」「偉大な業績」も、実は、非常に地味で、日々の大変な努力が積もり積もって達成されるにすぎない、ということを強調されていました。

毎日の積み重ねが大切ということですね。大切なことばとして心に刻みました。

抗菌薬はじめの一歩セミナー 2009-2010

2010-02-13 12:05:24 | Weblog
今現在ビデオオンデマンドにアップされている抗菌薬はじめの一歩セミナーのアドレスです
どなたでもご覧いただけます。

抗菌薬15分ポイントマスター (1)ペニシリン系抗菌薬 2009/9/11
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/200900000126.htm

抗菌薬15分ポイントマスター (2)セフェム系抗菌薬  2009/10/9
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/200900000156.htm

抗菌薬15分ポイントマスター (3)カルバベネム系抗菌薬 2009/11/6
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/200900000168.htm

抗菌薬15分ポイントマスター (4)グラム陽性菌カバー薬 2009/12/4 http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/200900000181.htm

抗菌薬15分ポイントマスター (5)ニューキノロン系抗菌薬 2010/1/15 http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/201000000015.htm

抗菌薬15分ポイントマスター (6)マクロライド系抗菌薬  2010/2/12
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/201000000051.htm


やればできる!

2010-02-13 08:58:23 | Weblog
昨年は、諸事情により入院したりしておりました。体調は回復してきてはおりますが、健康を意識して、健康維持に努めないといけない状況ではあります。無理はできないなあ、と実感しています。過去5年間ほど、かなり自分には無理していたことがあとから自覚できました。

体重のコントロールはきわめて重要で、12月からカロリー摂取をコントロールして、6 kgほど減量しました。運動を定期的にする時間がとりにくいため、カロリー摂取のコントロールをおこないました。栄養のバランスを考えて、栄養のよいものを少しずつ食べる、ということを習慣にしようと努力しています。運動時間を確保するのが今後の課題です。

いろいろなセミナーや賢人、メンターと呼ばれる人たちの意識、行動などを著書やライブの講演会や、直接のコンタクトなどで学んでいます。潜在意識、こころに描いたことを確実に実現していく力、継続することの力を目の当たりにし、私も今回、心に決めて、健康維持のため減量を決めました。

以前、アンソニーロビンスのセミナーで、ダイエットができないのは、表面上、ダイエットしたいと思っていても、こころの底では、「おいしいものを食べたい」ことを選択しているからダイエットに成功できない、という事例を教えてもらいました。こころの底で、優先順位と選択が変更されていることが実現できない大きな理由だと。

今回、自分のなかで、優先順位が、「健康維持」がはるかに上回ったためか、確実に、そして無理なく、減量できています。大学生のころの体重まであと2-3kgです。
運動して筋力を維持し、有酸素運動で心臓肺の機能を改善せねば、と思っています。

すべての基本が健康であることから、上手に、自分の体・体調をつくっていきたいと思っています。

エンターテイメントは必要ですね。

2010-02-12 23:12:55 | Weblog
先日、本当に数年ぶりに、ミュージカルを鑑賞する機会がありました。

ニューヨークに住んでいるときは、3年目のレジデントになり時間の余裕ができたとき、ブロードウエイに通って、ニューヨークの芸術を実感したいと思って、よくミュージカルを見ました。

ミュージカルは、気軽で、カジュアルに楽しめるエンターテイメントで、気分転換になり、
一瞬、嫌なこともすべて忘れられるファンタジーのような感じで楽しんでいました。
世知辛いニューヨーカーとのやりとりでストレスを感じたときは、本当に救いのような印象でした。

もう何年も見ていませんでしたが、今回、東京で見ることができました。

やっぱり、生の舞台は、とても迫力があります。ダンスと歌で、こころに響くものがありました。とても楽しかったです。出演者が、有名な芸能人の方が多かったので、それも楽しみのひとつでした。

また、いつか、本場ニューヨークのミュージカル、オペラ、バレエなどを見に行きたいなあと思っています。

タイの医学教育

2010-02-12 22:59:13 | Weblog
今日は、東京大学の国際医学教育研究センターでのセミナーに参加しました。

2003年から客員研究員を勤めさせていただいており、医学教育についてさまざまなセミナーに参加させていただいております。

今日は、とても興味深かったのですが、タイの医学教育全般のお話でした。

タイが西洋医学を導入した歴史、医学教育の歴史、現在の医学教育の状況、課題について、すばらしい講演でした。講演者は、英国Dundee大学で医学教育学のマスターを取得されている方で小児科医の先生でした。

タイが西洋医学を導入したのは、1700年代後半、そして米国のロックフェラー財団などの援助も受けたとの興味深い歴史を教えていただきました。

おりしも、米国では、医学教育では大変、有名な1910年のFlexer reportがあります。タイもこのFlexer reportを受けて医学教育が形成されていったことを知りました。

現在のタイは、田舎地方での医師不足がまだまだ大きな問題とのことでしたが、国家政策で国を挙げて、医学部や医師の養成に積極的に取り組んでいる様子でした。

医学部での教育は、驚くほど先進的です。以前、タイのトップ校の医学生と一緒にラウンドしたことがありましたが、その知識と臨床能力にとても感銘を受けていました。そのすぐれた教育の裏側を教えていただいた感じでした。

タイでは、入学時に、心理テストを実施し、医師になるために精神的に不適切だと判断される人は入学できない制度を採用しています。さらに、現在は、高校卒業から直接医学部に入学し6年間の教育を受ける人と、理系の大学を卒業したひとが、4年間コースの医学部に入学できるという2つのカリキュラムが同時進行しています。

国家試験も、非常に先進的で、OSCEの試験が2007年に導入され、全部で16ステーションを2日間かけておこなっているそうです。

また、今日の演者の先生が強調していたのは、プロフェッショナリズムの教育で、いかに
教育すべきか、評価すべきかが、課題である、と言っていました。

プロフェッショナリズムで、ビデオを使って、患者への対応で適切、不適切を判断するセッションを設けたり、実際の患者とのやり取りを、指導医が観察することで評価したり、というやり方だそうです。

同じアジアでは、韓国も国家試験にOSCEを導入しました。日本も導入予定だそうですが、近隣のアジア諸国の改革のスピード感は、かなり速い印象です。日本が国際的な潮流に乗り遅れないよう、しっかりと流れを見据えた対応が必要だと感じます。

新しい抗菌薬レクチャのシリーズ

2010-02-12 13:51:36 | Weblog
昨年9月から、研修医向けに、新しい抗菌薬レクチャシリーズをはじめました。


下記で、無料一般公開しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。


http://lib-stream0.jichi.ac.jp/stfind-public.asp

ここから、一般の部屋に入っていただき、「検索」のボタンを押すと、
日にち順に出てきます。

抗菌薬シリーズは、9月から1ヶ月に1回しております。
ご覧いただけますと幸いです。

スピード感

2010-02-10 16:27:24 | Weblog
CNN, BBCともに、トップニュースは、トヨタのリコールでした。NHKのニュースは、政治資金問題でした。

世界が注目する全世界規模のリコールで、トヨタは、そして、日本は信用を回復できるのでしょうか。

スピード感がいかに、信頼性に大切か、実感します。

また、昨日、ご紹介したCIDに掲載されていたH1N1に関する米国施設へのアンケート調査ですが、そのスピード感をご紹介します。

4月11日に、ブタ由来のインフルエンザ発生と発表あり

アンケートは、
5月23日に、オンラインで、SHEAという米国病院疫学学会の会員向けに連絡が取られています。

このアンケート調査は、施設内の倫理委員会IRBでも承認済み、となっています。

7月には、ジャーナルへ投稿、

10月にacceptされ、

2010年1月にonline publicationとなっています。

世界がこのようなスピード感で動くなか、日本での対応も、「時期尚早」といっていては、
世界から、学術面でも、ビジネスでも、政治でも、本当に取り残されることを危惧します。

逆に、世界が望む対応のスピードは、このような感じ、といえると思います。

タイムリーでない対応は、評価されない、信用を失墜する、ということを日本人は認識しなければならない局面だと感じています。


米国でのH1N1に対する施設の対応に関するアンケート調査です。

2010-02-09 14:51:34 | Weblog
下記で、米国施設でのH1N1への対応に関するアンケート調査が掲載されていました。
CID 2月号です。Abstractは下記です。ご参考まで。

Initial Response of Health Care Institutions to Emergence of H1N1 Influenza: Experiences, Obstacles, and Perceived Future Needs

Ebbing Lautenbach, Sanjay Saint, David K. Henderson, and Anthony D. Harris
Clinical Infectious Diseases 15 February 2010, Vol. 50, No. 4: 523-527.

http://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/650169


リスクマネージメント まさか!への対応。。。

2010-02-09 13:34:54 | Weblog
トヨタのリコールに関して、CNNなどでは、消費者への電話対応を流すなど、かなり大きく取り上げられていました。日曜日にCNNをぼーっと見ていると、早口で高い声の女性キャスターかリポーターが、クレームの処理への不満を報道していました。

トヨタにとっては世界的な信用問題にかかわりますし、対応が迅速かつグローバルに通用するやり方でなければ、「日本」というブランドに傷がはいりかねない大問題だと感じています。

日本では、歴史的にこれまでも、「非常に遅い対応」、後手後手(ごてごて)の対応が多かったと思います。この場におよんで、この「後手」対応をしていれば、世界からそっぽを向かれかねないと懸念しています。

今後、国際人として活躍するには、リスクマネージメント、リスクコミュニケーションのトレーニングが必須だと感じます。

「まさか」への対応法で、人は評価されるといっても過言ではないのではないでしょうか。


新しい、成人の尿路カテーテル関連感染のIDSAガイドライン

2010-02-07 12:39:52 | Weblog
IDSAの新しいガイドラインです。

成人の尿路カテーテル関連感染のガイドラインです。

http://www.journals.uchicago.edu/doi/full/10.1086/650482


ご参考まで。


わかっていても、なかなか現場での遵守率を上げることが難しいことなどが含まれています。。

なるべく尿路カテーテルの使用を減らすことが予防につながることなどが書かれています。

グローバル時代の3 C

2010-02-07 12:23:41 | Weblog
私が尊敬するメンターで、究極のロールモデルである、
石倉洋子先生(一橋大学大学院教授)のブログから、下記、とても参考になり、
改めて肝に銘じましたのでご紹介です。
http://yokoishikura.com/
2月4日分をご参照ください。

グローバル時代の3 C
Contents コンテンツ
Communication コミュニケーション
Cooperation 協力


最高のスイーツ

2010-02-07 09:02:04 | Weblog
いつもお客が並んでいるお店の、Toshi Yoroizuka 鎧塚俊彦さんのスイーツを買いました。

鎧塚さんがテレビなどでお話されている、とても高い完成度、高い目標、高い質を維持すること、常に新しいスイーツを追求する姿勢にとても惹かれています。

私たち家族は、みんな甘いものが大好きなので、スイーツをおみやげに買いました。

東京ミッドタウンでは、「デザートカウンター」がありますが、予約がいっぱいでいつも盛況のようでした。

来週は、バレンタイン・デーなので、スイーツいっぱいの週になるでしょうか~。

昨日は同窓会が3つ。。。

2010-02-07 08:48:13 | Weblog
昨日は、同窓・同門の先輩と再会しました。毎年出身大学の衛生学教室の同門会は楽しみに出席するようにしていますが、昨日は、特にこれまでいろいろお世話になった先輩が上京されていましたので、久しぶりにお話しました。

来年度、研究留学されるとのことで、私もとてもうれしく思いました。
日本での疫学研究の困難さを実感され、世界最高峰の大学で研究される機会を得たそうです。

その後、夕方から、今度は、セミナー同窓の集まりがあり、50名前後の盛大な会がありました。おりしも、不況でどの企業も厳しいなか、ビジネス関係のセミナーの同窓会だったのですが、とても元気の出るお話をいただきました。丸ビルにオフィスが移転するとのことです。

女性起業家、女性ビジネス関連のセミナーを主催する朝倉千恵子先生と言います。
朝倉先生は、起業・独立される前の職場で、「断トツのトップセールス」だったそうです。
帝国ホテルタワーのオフィスから、このたび、丸ビルに女性サロンをもつオフィスへと移転されます。

「信念を形に」してこられたお手本として、とても感銘を受けています。

お会いしたときにも、いろいろと的確なフィードバックをいただき、私もいろいろなことを
人生勉強として教えていただいております。

最後の1つが、夜、私の出身大学の医療短大を卒業し、現在、放射線技師をしている後輩、
卓球部だったのですが、卓球部の後輩にもあたる方と、ミニ同窓会になりました。

放射線技師対象の研修会のため上京し、その帰りでした。
20年くらい前になる学生のころの話などで盛り上がりました。いま、目標としていることなどを熱く語ってくれて、こちらも、とても刺激になりました。

やはり、何かに向かって努力している人の目、勢いは、とてもすがすがしく、たくさんのエネルギーをもらいました。

エネルギーの高い人たちが周りにいると自分のエネルギーも上がって、とても刺激的ですね。

3つの同窓会に恵まれて、とても楽しい1日でした。