耐性菌のなかでももっとも制圧が困難なアシネトバクター。
自身も在米中の救急病院で、外傷・熱傷ユニットで、アシネトバクターのアウトブレイクを経験し、当時の指導医が大変な作業をしていたのを思い出します。
一端、集中治療室はClosedして、再開後も2年間ぐらい厳重monitorをしていました。
前々職でも、アシネトバクターのアウトブレイクが起こりましたが、感染対策のプロ集団として部署で懸命な対応をしたため、汚染源もわかり、終息に向かいました。
先日報道された今回の大学病院での大きなアウトブレイクも、マットレスが汚染物と判明しており、水にも乾燥にも強いアシネトバクターの性質を反映しております。
微生物の側面のみならず、日ごろの標準予防策の遵守が、国内施設で十分にされていない現状があります。
もちろん、国外でも、標準予防策の遵守は常に問題になります。
先進国の医療者の学生は、体系的な教育をカリキュラムとして受けていることが多いです。
医療従事者は、自身が病院にいるときと自宅にいるときでは、手洗いの意味が異なること(病院内での手洗い、手指消毒がいかにクリティカルであるか)を理解し。病院内では確実に実践する必要があります。
一方で、感染対策の意味(なぜ手洗いが必要なのか、いつ行う必要があるのか)や実践の重要性(遵守することにどのような意味があるのか)に関する教育が十分に広く普及していない現状もあります。
座学でなく、実践として(パフォーマンスとして)、標準予防策が十分に認識され普及し、これほど重要な「手洗い」をしていなければお互いに声をかけあう診療文化が望まれます。
19世紀、細菌学が確立する前に、セメルワイスが提唱した手洗いは、21世紀の感染対策でもその根幹をなしており、すべての医療従事者が実践する必要がある基本手技です。
遵守率80-90%が目標となります!
手洗い(手指消毒)の5つのタイミング
患者ケアの前、とケアの後
患者の病室の環境に触れたあと
清潔操作・無菌操作の前
体液に曝露したあと
標準予防策の一環で、
採血時には、手袋着用してください。
体液が飛び散るリスクがある場合(手術室、救急の外傷患者など)では、
ゴーグルが必須となります。
医療従事者の職業感染対策のためのワクチン
すべての医療従事者は、
麻疹、風疹、ムンプス、水痘、B型肝炎ワクチン
毎年の季節にはインフルエンザワクチン
を接種しましょう!
自身も在米中の救急病院で、外傷・熱傷ユニットで、アシネトバクターのアウトブレイクを経験し、当時の指導医が大変な作業をしていたのを思い出します。
一端、集中治療室はClosedして、再開後も2年間ぐらい厳重monitorをしていました。
前々職でも、アシネトバクターのアウトブレイクが起こりましたが、感染対策のプロ集団として部署で懸命な対応をしたため、汚染源もわかり、終息に向かいました。
先日報道された今回の大学病院での大きなアウトブレイクも、マットレスが汚染物と判明しており、水にも乾燥にも強いアシネトバクターの性質を反映しております。
微生物の側面のみならず、日ごろの標準予防策の遵守が、国内施設で十分にされていない現状があります。
もちろん、国外でも、標準予防策の遵守は常に問題になります。
先進国の医療者の学生は、体系的な教育をカリキュラムとして受けていることが多いです。
医療従事者は、自身が病院にいるときと自宅にいるときでは、手洗いの意味が異なること(病院内での手洗い、手指消毒がいかにクリティカルであるか)を理解し。病院内では確実に実践する必要があります。
一方で、感染対策の意味(なぜ手洗いが必要なのか、いつ行う必要があるのか)や実践の重要性(遵守することにどのような意味があるのか)に関する教育が十分に広く普及していない現状もあります。
座学でなく、実践として(パフォーマンスとして)、標準予防策が十分に認識され普及し、これほど重要な「手洗い」をしていなければお互いに声をかけあう診療文化が望まれます。
19世紀、細菌学が確立する前に、セメルワイスが提唱した手洗いは、21世紀の感染対策でもその根幹をなしており、すべての医療従事者が実践する必要がある基本手技です。
遵守率80-90%が目標となります!
手洗い(手指消毒)の5つのタイミング
患者ケアの前、とケアの後
患者の病室の環境に触れたあと
清潔操作・無菌操作の前
体液に曝露したあと
標準予防策の一環で、
採血時には、手袋着用してください。
体液が飛び散るリスクがある場合(手術室、救急の外傷患者など)では、
ゴーグルが必須となります。
医療従事者の職業感染対策のためのワクチン
すべての医療従事者は、
麻疹、風疹、ムンプス、水痘、B型肝炎ワクチン
毎年の季節にはインフルエンザワクチン
を接種しましょう!