矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

感無量

2010-05-09 22:42:31 | 医学教育
私の人生のなかでも、この5-6月は特別な日となります。

これまでに、親しくかかわった研修医、学生の方が、大きく飛躍し、なかには渡米してレジデントになった方が何人もいます。

今年は、私自身と深くかかわった方が、6月に渡米するので、非常に感慨深い思いです。

トレーナーとトレーニー (trainer, trainee)、メンター・メンティー(mentor, mentee)の関係は、一方通行ではなく、常に双方向ですが、私自身、自分が指導する立場でかかわった関係性のなかでも、結局、自分自身がもっとも学んだのではないか、と思う関係が多いです。

そういう意味で、やはり人間同士の関係なので、”対等”ということなのだ、と改めて認識します。

野口嘉則さんの本のなかで、「本物の意思は、受け継がれる」というくだりがあり、いたく感銘を受けました。

自分のメンティー・トレーニーだった方が、知らないうちに、私自身の志を共有してくださっているのを実感できたときの気持ちは表現しようがないくらいうれしいものです。
とてもこころにしみます。感無量です。

今回、それを実感できる場面があり、自分がやってきたことは無駄ではなかった、とうれしかったです。

私は、やる気があってチャレンジしている人は、どんどん応援してあげたいと思っています。自分自身が研修医のころサポートしてくださった恩師たちのことを思いかえすたびに、
当時、私をこのようなお気持ちでささえてくださっていたのかなあ、とようやく想像できる域になってきた、と思っています。

親子と同じで、親になってみないと親の気持ちって、わからないものですよね。

”感無量”の最後のお話は、楽しかったお食事会。
渡米する方を囲んで、プライベートの食事会をしましたが、"Females'の会”という名前をつけています。活躍する女性の方ばかりの会で、とても楽しいひとときでした。

これからも、積極的に、がんぱっている方とのネットワークを維持したいと思っています。

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