矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

日経新聞: インフルエンザ薬について記事

2019-02-11 17:44:58 | 感染症関連
免疫不全のある患者や、高齢者など、重症化するリスクのある患者以外へのインフルエンザ薬の投与は、控える診療が先進国では主流です。

国内でも、そのような取り組みを行なっている病院があり、日経新聞の記事になっていることを教えていただきました。

国民全体で、「インフルエンザ薬」の適正使用に向けた取り組みをしたいと考えております。


インフルエンザへの対応


0. ワクチン接種

1. 手洗い、手指消毒

2. 咳エチケット(呼吸器症状のある場合、口元をハンカチやマスクで覆う)

医療者の「不適切な」マスク使用がかなり目立っております。

「鼻」が露出した状況のマスク着用

「あご」にマスクをつけて歩き回る、診療をする

「ひじ」にマスクをつけて歩き回る、診療する

など、「マスク自体が感染源」となることをぜひ理解していただき、不要なマスク使用は控えることが重要です。

インフルエンザは、一般に「飛沫感染」で伝播します。一般には飛沫感染のため、感染性の微粒子は重力で半径2 m 範囲に落下します。
環境が汚染された場合、手洗い・手指消毒が重要となります。

パンデミック・インフルエンザ、鳥インフルエンザなど高度な病原性が考えられる場合には、空気感染対策を厳格に行います。