矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

感染源「顎のマスク」をなくそう!

2018-07-15 20:09:14 | 感染症関連
飛沫感染予防に、「サージカルマスク」は必須です。

適正使用しない限り、「汚染物」として、微生物の院内伝播の素になります(感染源です)。

週末のTVのゴールデンタイムに、医療従事者が、感染対策上、「不適切な」アゴ(顎)マスクをしているのを見るたびに、教育の普及がまだまだであることを実感し、
がっかりいたします。

21世紀の医療従事者が行う感染対策を、しっかりと現場にて実行していただける教育ストラテジーを考えます。

単純には、ロールモデルを増やすこと、オセロの原理で、「適切な対応している医療者」が、「不適切な感染対策をとっている医療者」の数を上回り、
オセロで、白と黒が逆転すること!ですね。

韓国の非武装地帯 DMZ

2018-07-15 18:34:33 | 旅便り
韓国の歴史を学ぶ機会となりました、ソウルから1時間ほどの国境地帯DMZ 非武装地帯 demilitalized zone (DMZ)と呼ぶそうです。






日本人として、隣国の歴史も学び、真の国際交流をしたいと感じました。

韓国の外科の先生方はとても親切にしてくださり、国を越えたコラボレーションに感謝しております。

ビジネス街のランチ



野口英世 没後90周年 野口英世記念館

2018-07-15 18:21:20 | 感染症関連
今年は、野口英世の没後 90周年になるそうです。



記念の年、やっと長年の念願であった野口英世の生家と記念館に行くことができました。


感染症を生涯のキャリアとして追究する私にとって、まさに「聖地」の一つです。

感銘を受けました。日本、そして世界を代表する微生物学者であり、3回もノーベル賞にノミネートされながら受賞を逃した野口英世に感嘆しました。

業績も多く、知らなかったことを教えていただきました。

当時、英世が黄熱病と思って病原体を顕微鏡で見ていたのが、レプトスピラのワイル病であったり、発展途上のサイエンスの現状がわかり、非常に興味深かったです。

英世がなくなる直前の発熱などのバイタルサインの記録も残っており、実験ノートは整然ととてもきれいな字(英語)で記録されていたり、没後も多くの人が感銘を受ける仕事を積んでいることをみました。

近くには猪苗代湖があり、風光明媚な自然にもとても癒されました。


医学生の皆様には、学生時代にぜひ訪問していただきたい「医療の原点、聖地」ではないでしょうか。

私自身は感染症関連で、世界初の抗菌薬サルバルサンをエールリッヒと発見した島根県の秦佐八郎先生(岡山大学の大先輩でもあります)の記念館にも行ってみたいです。