欧州医学教育学会AMEEの最新の動きです。
私がいまもっとも興味があり、集中したい領域である"医学教育学"の領域の情報です。
(診療も好きですが、4:6ぐらいに逆転しつつあり)
表現が難しいですが、長い医学教育の歴史のなかでは、”教育”はどちらかといえば、軽んじられる傾向が世界的にありました。これだけ社会的なニーズが高いにもかかわらず、です。
世界のどの大学でも、基本的にはリサーチをしてpublishすることがもっとも重視されてきました。
この数年で大きく風向きが変わってきたのは、”医学教育の質”がvisibleに(明確に)問われる時代なってきたことです。
特に2023年発効予定の米国ECFMGの受験資格に、一定国際基準を満たす医学部卒業生しか認めないという条項が加わることは世界的なインパクトになっています。日本ももちろんその方向で大学医学部認証の方向で動いています。
そうした流れのなかで、世界の医学教育者が一同に会するもっとも大きな学会のひとつ欧州医学教育学会AMEEが
医学教育者の専門性を評価する制度を導入しました。
ほかの学会でFellow (上級会員)に相当する資格ですが、医学教育学領域におけるqualificationとcredentials (資格や経歴)を正当に評価するというものです。
”だれでも現場でやっている医学教育”ですが、専門性を持って取り組んでいる人材を正当に評価するということでしょう。
今年3月にMaastricht大学で、私のマスターのときのメンターでMaastrichtの大学院のdean・責任者の方に
今後のビジョンを質問したときに、
医学教育のexpertiseおよびexpertの時代が来る
と言及されました。
ますます、ワクワクする時代に向かっています!
私も時流にのって、好きなことをたくさんします!
私がいまもっとも興味があり、集中したい領域である"医学教育学"の領域の情報です。
(診療も好きですが、4:6ぐらいに逆転しつつあり)
表現が難しいですが、長い医学教育の歴史のなかでは、”教育”はどちらかといえば、軽んじられる傾向が世界的にありました。これだけ社会的なニーズが高いにもかかわらず、です。
世界のどの大学でも、基本的にはリサーチをしてpublishすることがもっとも重視されてきました。
この数年で大きく風向きが変わってきたのは、”医学教育の質”がvisibleに(明確に)問われる時代なってきたことです。
特に2023年発効予定の米国ECFMGの受験資格に、一定国際基準を満たす医学部卒業生しか認めないという条項が加わることは世界的なインパクトになっています。日本ももちろんその方向で大学医学部認証の方向で動いています。
そうした流れのなかで、世界の医学教育者が一同に会するもっとも大きな学会のひとつ欧州医学教育学会AMEEが
医学教育者の専門性を評価する制度を導入しました。
ほかの学会でFellow (上級会員)に相当する資格ですが、医学教育学領域におけるqualificationとcredentials (資格や経歴)を正当に評価するというものです。
”だれでも現場でやっている医学教育”ですが、専門性を持って取り組んでいる人材を正当に評価するということでしょう。
今年3月にMaastricht大学で、私のマスターのときのメンターでMaastrichtの大学院のdean・責任者の方に
今後のビジョンを質問したときに、
医学教育のexpertiseおよびexpertの時代が来る
と言及されました。
ますます、ワクワクする時代に向かっています!
私も時流にのって、好きなことをたくさんします!
3日間の学会は無事に終了しました。
今年度の日本化学療法学会のテーマは、antimicrobial stewardshipです。このテーマを中心とした学会演題、
同時開催の生涯教育セミナー、ICD(インフェクションコントロールドクター)講習会、と一貫して反復する内容は、多くの方に認識していただくにはとても効果的のように感じました。
10年前頃に、ICD講習会で講演させていただいていたころは、”臓器横断的な感染症診療”といってもピンと来る方も少数派で、全病院的な取り組みといってもなかなかイメージをしていただけませんでした。
また感染管理と感染症診療はオーバーラップしても、やっていることは大きく異なる面もあり、認識いただけるまでに時間がかかるように思いました(広いニーズは体感していたので、推進する揺るぎない意志はありました)。
「感染症科の専門診療」「感染症科をつくる」ことを、文字通り、ゼロからスタートし、
認識、普及、確立
の目標で、この10年で、「普及」のレベルにはいることができたように感じます。
人類の歴史から必然的とも考えられますが、文明の発達で、”地球の裏側の感染症は即日24時間以内に、自らのローカルな問題に直結する”時代となっています。このような世界の流れとともに、現場のニーズともリンクして、
専門科としての確立の時期にはいるのではないかと思います。感染症科の専門診療や対応が診療報酬になれば感染症科を院内で設立する障壁の一部はなくなります。
今回の学会を通して、感染症領域のこの先5-10年の方向性は、感染症診療の領域での臨床研究です。
良質の臨床研究ができるインフラ整備、人材育成、世界への情報発信、というPhaseになると確信しました。
学会でお会いした知り合いの若手の方にも、どんどん国内外で臨床研究を独立してできるスキルを身につけるようにサジェスチョンしました。5-10年後のリーダーシップは臨床研究力がモノを言う時代になると思います。
今年度の日本化学療法学会のテーマは、antimicrobial stewardshipです。このテーマを中心とした学会演題、
同時開催の生涯教育セミナー、ICD(インフェクションコントロールドクター)講習会、と一貫して反復する内容は、多くの方に認識していただくにはとても効果的のように感じました。
10年前頃に、ICD講習会で講演させていただいていたころは、”臓器横断的な感染症診療”といってもピンと来る方も少数派で、全病院的な取り組みといってもなかなかイメージをしていただけませんでした。
また感染管理と感染症診療はオーバーラップしても、やっていることは大きく異なる面もあり、認識いただけるまでに時間がかかるように思いました(広いニーズは体感していたので、推進する揺るぎない意志はありました)。
「感染症科の専門診療」「感染症科をつくる」ことを、文字通り、ゼロからスタートし、
認識、普及、確立
の目標で、この10年で、「普及」のレベルにはいることができたように感じます。
人類の歴史から必然的とも考えられますが、文明の発達で、”地球の裏側の感染症は即日24時間以内に、自らのローカルな問題に直結する”時代となっています。このような世界の流れとともに、現場のニーズともリンクして、
専門科としての確立の時期にはいるのではないかと思います。感染症科の専門診療や対応が診療報酬になれば感染症科を院内で設立する障壁の一部はなくなります。
今回の学会を通して、感染症領域のこの先5-10年の方向性は、感染症診療の領域での臨床研究です。
良質の臨床研究ができるインフラ整備、人材育成、世界への情報発信、というPhaseになると確信しました。
学会でお会いした知り合いの若手の方にも、どんどん国内外で臨床研究を独立してできるスキルを身につけるようにサジェスチョンしました。5-10年後のリーダーシップは臨床研究力がモノを言う時代になると思います。