矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

筑波大学女性研究者・学長懇談会に参加しました。

2014-10-20 22:24:41 | グローバリゼーション関連
本日午後から、筑波大学本学にて、全学の女性研究者を対象にした学長懇談会に参加してきました。

着任早々のため、ぜひ出席したいと思い調整していました。こんな日に限って午前中は臨床がかなり忙しく、コンサルトが多く、マネージメントが大変でした。医療安全面に配慮し目処がたった時点で研修医の方にお願いして、車で移動しました。On-timeにて参加する必要がありましたので、広大なキャンパスで迷う時間も想定し、1時間45分前にスタート。

高速道路はスイスイ走りましたが、案の定、キャンパス内で迷い、建物内でも迷い、しかし10分前には受付を済ませることができました!プロフェッショナルとして時間厳守、会議に10分前着席を原則に動いています。(今日はできました!)

全学のいろいろな領域の方とお会いしたい気持ちもあり、参加して本当によかったです。さまざまな領域で、
国際色豊か(外国人の方もいるし、長く国外経験のある女性の方も多数いて、大学院、ポスドクと欧米を渡り歩き、母国でポジションを得た方もたくさん)でした。

1分間で自己紹介とキーワード(ダイバーシティ促進の学内改革のためのサジェスチョンとして)を、とのリクエストが事前にありましたので、

「定時帰宅」「First languageを英語に」という提案をさせていただきました。

懇親会でも、ざっくばらんにいろいろな方とお話し、学長交えお話できました。

国際医学部を創設したい旨もお話しました。私の目標は、ゼロベースでの国際医学部創設です。

私が知っている多くの国では、”残業”という概念自体がないのでは?と思うほど、どこも”定時帰宅”です。
北米はもとより、欧州、アジア(タイ、台湾、シンガポール、カンボジアなど)もみな定時に帰宅していました。
(私の観察範囲では)。

日本でもなんとか実現できないかと思います。一番早いのは、”多様な価値観のある人が集まること”だと思います。制度さえつくれば、言語、文化、価値観、常識が異なる人たちがひとつの組織で働くことは可能と思います。人類としての共通ルールをつくる、という時代になっていると思います。

私が学んだロンドンスクール、Johns Hopkinsはもともと言語が英語の国で、学生が英語を話すことが要求されていました。オランダのマストリヒト大学はオランダ語が主体、英語は代替言語で、それでもバイリンガルですべてのwebsite、email、情報提供がなされています。外国人が40%なので当然かとは思いますが、北米よりも
多様な文化に寛容な印象です。3つの大学のなかでは、Culture-sensitivityがもっとも優れていました。

日本にも、日本らしい、しかし国際的多様性に寛容で、温かい国際大学をつくりたいと切に思います。
国籍も性別も年齢も、まったく関係ない、”個人”としての関係性で、領域が異なれば、同じ人がインストラクターの役割から学生にもすぐさまなれる、そんな環境を日本にもつくりたいです。これは私もマストリヒトで実践中。医学・感染症では教官、医学教育学ではPh.D学生。

オランダの大学は日本にも近い感じがして、私の中ではモデルです。