矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

米国CDCが推奨する新型インフルエンザの接種対象者

2009-08-04 12:35:39 | Weblog
2009年7月29日、先週、米国CDCは、プレスリリースとして、下記のグループを新型インフルエンザワクチンの接種対象者として発表したそうです。

http://www.cdc.gov/h1n1flu/vaccination/acip.htm

妊婦
6ヶ月未満のこどもと同居または世話をする人
医療従事者
6ヶ月から24才までの人
25-64才の人で、基礎疾患のある人、または免疫不全がある人
重症化するリスクのある人、

だそうです。

下記原文
pregnant women,
people who live with or care for children under six months old,
health care and emergency services personnel,
people six months through 24 years of age, and
patients 25 through 64 years of age with chronic health conditions or compromised immune systems who are at higher risk for novel H1N1 infection.

ご参考まで。



日本感染症教育研究会 IDATENの書籍が出版されました

2009-08-04 09:28:11 | Weblog
日本感染症教育研究会IDATENは、2005年1月に研究会として発足しました。

2002年の秋ごろに、米国で感染症科のトレーニングをしている10数名の仲間と学会で会合したのがきっかけで、メーリングリスト「日本の感染症科をつくる会」としてスタートしました。当時、メーリングリストの立ち上げなどをさせていただいていました。

口コミで輪が広がり、会員数が増えていきました。

そして2005年に帰国したのですが、その際に、初代代表世話人をさせていただきました。現在、さらに発展し、静岡がんセンターの大曲貴夫先生が第2・3期の代表世話人をしてくださっています。

夏と冬に京都の音羽病院の大野博司先生が中心となり、合宿セミナーを開催しています。そのセミナーには、定員80名程度なのですが、250名程度、毎回3倍近い応募者があり、選抜された方のみが参加できるしくみです。

セミナーに参加希望があっても、参加できない方などには朗報ですが、この度、そのセミナーの内容が、書籍になりました。

感染症への基本的なアプローチの仕方について、多くの方にとり、学ぶ機会となれば幸いです。

感染症のマネージメントは、決して CRPの数字 のみ、では語れないことをご理解いただければ、その本は卒業だと思います。

書籍は

市中感染症診療の考え方と進め方 医学書院 3675円 です。