駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

続、ビートルズにおけるパーカッションの使い方について

2015年06月28日 | ビートルズネタ
ザ・ビートルズでのパーカッションについては、語り出すときりがなくなっちゃう。
「雑だ」とか天下のビートルズをコケ下ろして、なんちゅーバチ当たりもんだとお怒りの方もいらっしゃると思いますが、ここでは褒めていきたいと思います。

前にも述べましたが、「I Want To Hold Your Hand/抱きしめたい」でのハンドクラッピングは楽曲になくてはならない要素ですよね。
それと同様に、「Roll Over Beethoven/ロール・オーバー・ベートーヴェン」での全編にわたって入る4分音符の手拍子もサイコーに気持ちいいグルーブを生んでいます。
アルバムWith The Beatlesの次の曲は「Hold Me Tight/ホールド・ミー・タイト」ですが、この曲でも同じく4分音符で手拍子が入っています。
この時期、このノリの楽しさが気に行ったんでしょうかね。

ボンゴでのいいノリもありますね。
リンゴさんのボンゴは素晴らしい。文句なし。
「Till There Was You/ティル・ゼア・ウォズ・ユー」では、ドラムで演奏して完成したにもかかわらず、ドラムを抜いてボンゴで録音し直したと言います。
確かにここでのボンゴのノリが、ドラムセットでのカチッとした8ビートと一線を画してワンダホー。決まったパターンがないのでまるコピーが難しいんですが、ハートをガッチリつかむ力があります。大好き(笑)
たぶん、この曲はカバー曲なのでポールがフルアコーステイックに拘ったんじゃないのかなと思いますが、アンソロジー1に収録されているライブバージョンのドラミングも素晴らしいんですけどね。

更にもう一丁。
「A Hard Day's Night/ハード・デイズ・ナイト」でのボンゴも重要な要素。
テンポが140とさほど速くないにもかかわらず、あの疾走感が味わえる要因というのが16分音符で叩き続けるリンゴさんのボンゴの威力なのではなかろうか。
しかもサビではいきなりカウベルの4分音符に変わって、次のAメロまで落ち着かせるというニクイ演出。
このボンゴ、ラテンパーカッショニストならチューニングをもっとカンカンに張るはずなんだけど、リンゴさんはそこに置いてあったものをそのまま叩いたような低い音程。
しかしそれが逆にロック的でいいんだなあ。
さすが天才としか言いようがない。

「And I Love Her/アンド・アイ・ラヴ・ハー」でもリンゴさんはボンゴで演奏。
これは映像もあり、YouTubeで観てみますと、リンゴさんはドラムセットに座りボンゴを膝に挟んで基本的なスタイルでちゃんと叩いておられます。
決してテキトーに叩いているトーシロではないみたいですが、やっぱりラテンパーカッションじゃないんですよね。
そこがやっぱりビートルズ。いいなあ。
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