駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

リンゴ・ドラミング。研究されつくされているとは思うけれど-その3

2018年06月20日 | ドラム&パーカッション
シンバル編
リンゴ・ドラミング、今回はシンバルについて。
いろんな記事を参考にすると、かつてPaiste(パイステ)を使用していたという記述が見うけられるけれど、デビュー後にはどうやらジルジャン一本やりのようだ。やはり浮気はしない。
しかしシンバルのセッティングだけみても、クセがすごい。
左側にクラッシュ20インチ、右側にトップ18インチというセッティングはリンゴさんだけだろう。
だからこそ、あのしびれるあの音色、あの音量なのだろうなと思う。ホントに天才。
しかし一時期、左側のクラッシュシンバルにシズルという鋲を付けて演奏している。レコードの音源では、「Yes It Is」「Girl」で聞くことができる、余韻を継続させる金具であります。
画像を探したら見つけました。

いろいろな工夫を凝らして、様々な曲に対応しています。
当時の時代の最先端で、いろいろな工夫をするドラマーではあるけれど、けっこう保守的。
ライブを行っていた頃は、ご存知の通り左右2枚とハイハットだけの超シンプルセッティング。
その後も、ドラムセットは変わってもクラッシュが1枚増えるだけで、特別な仕様や奇抜なシンバルは使っていません。
解散後ソロになっても、例えばチャイナシンバル、6角形や穴あきシンバル、小さいサイズのスプラッシュなど、いろんなドラマーが使う中で、頑固に使わない。

70代の現在も、標準的なトップ1枚クラッシュ2枚というセット。
ただここ数年間は、サブ・ハイハットを右側にセッティングして左右両使いという形を好んでいます。

ここの選択だけは謎です。その理由を知りたくて、何かのインタビュー記事にでもないかと思うけれど、ネットでは探せなかった。
全体的に言えることは、ザ・ビートルズ解散後のリンゴ情報は割と少ないんですよね。。。

自分、ライブであのレコードと同じシンバルサウンドが出せないかといろいろと試してみたんですが、正直まだ決定できないのです。
ドラムセットと同じく、リンゴの時代のシンバルは中古なのに高くて手に入らないのですよ。しかも、現行のシンバルは材質も違うし、作りが薄くなってしまっている。ライドとクラッシュの役割分担がはっきりしすぎて、この2枚を選択するのが難しい。
現在は、手持ちのシンバルで、営業ライブにあわせて全体的にシンバルの音量が抑えられるダークなシンバルをチョイスしています。
もともと自分はKジル派なので、ルーツ的にはリンゴさんとつながります。
トップにはKジルのクラッシュライド。明るさとダークさを兼ねた18インチで、音色がやや近いので選択。
クラッシュにはKEROPEという値段だけ高い割りにめちゃくちゃ鳴らない20インチで喧しくならないセッティング。音色は違うけれど、録音したライブ音源を聞くとレコードに近い感じがするので、ここが現在の妥協地点。
リンゴさんはライブではシンバルを鳴らし切っていますが、コピーバンドはライブではなくレコードの再現が目的。ここが矛盾しちゃう点で悩ましいところであります。
ハイハットだけは自信あり。トップは古いAジルニュービート(たぶん70年ぐらい)、ボトムはKEROPEにしています。枯れて鳴り過ぎず、レコードっぽいサイコーのサウンドです。

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