駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

改めて「この暑い魂を伝えたいんや」を聴く

2023年09月26日 | オールドミュージック

9月26日(火)本日のJOG&Walking=休み
12日ぶりの休日で、のんびりと寝坊する。やっと涼しくなってエアコンいらずで窓を開け放って寝たが、明日あたりからまた蒸し暑くなるそうだ。

さて、昨日の日記に続いて、最近よく聞いている昭和の日本のロックシリーズは、上田正樹とサウス・トゥ・サウス のライブ盤、「この暑い魂を伝えたいんや」にスポットを当てる。

1975年12月発表のこのアルバムは、「ぼちぼちいこか」(1975年6月)から半年後、ファンの歓声と声援が飛び交うまさに熱いライブ音源である。内容は、コテコテの浪速ブルースあり~の、16ビートがうねるファンクビートあり~ので素晴らしい演奏が聴ける。
まずレコードに針を落とすと、フェイド・インするサンバ風のリズムと声援や手拍子の中、上田正樹とサウス・トゥ・サウスの呼び込みがあって、オープニング・テーマ『サウス・トゥ・サウス』が始まる。もう、この最初のドラムのどがっちょいいリズムで全部持っていかれてしまうオレなのです。続く『ウ・プ・パ・ドゥ』でもファンキーな16ビートで、踊り狂う会場のファンと一体になれる気がする。キー坊(上田正樹)と聴衆とのコール&レスポンスも熱を帯びて、レコードを聴いているだけでライブ会場に連れて行ってくれるように感じたものだ。
一方で、『ラブ・ミー・テンダー』や『わが心のジョージア』という往年のスタンダードナンバーでは渋~い歌をじっくりと聞かせてくれる。ホーンセクションの音の厚さが実に贅沢な気持ちにさせてくれる。
とにかく演奏が巧い。有山淳司 さんと「くんちょう」こと堤和美さんのギターテクは言うに及ばず、藤井裕さんのファンキーなベースにはドラマーとしてシビれたし、ドラムとのコンビネーションがたまらない。ホーンセクションも息がバッチリで、どう考えても百戦錬磨の超ベテランの演奏だが、キーボードの中西康晴さんは当時まだ10代だったという。やはり天才が集まっていたのだった。
ドラマーの正木五郎さんは、『お前を離さない(I・Can't・Turn・You・Loose)』での迫真のリズム・ソロを披露していて、一度聴いたら忘れられないソロの一つだ。スネアのリムショットも、バスドラの音も何もかもいい音で、ずっと聞いていられるし止まってほしくない。初めて聴いた二十歳前後の時から本当に上手いドラマーだと思ったし、今ではなおそう思う。しかし、オレは何ということか、このいかしたドラマーを正木さんではなく、ウェストロード・ブルースバンドの松本照夫さんだとずっと思いこんでいた。何でか全然わからないけど勘違いしていた。人に言うのも初めてだけど、どっ恥ずかしい。申し訳ない。。。
久し振りにこのアルバムを聴き直して、正木五郎さんのこのリズム・ソロをちゃんとコピーしてみたいと思いました。

コメント
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