駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

チームプレー論

2012年07月25日 | バンド
7月25日(水)
昨日のイチローの電撃トレードは、スポーツニュースだけじゃなく、あらゆるメディアのトップニュースでしたね。
野球ファンじゃなければ「へーそうなんだ」で済んじゃうかも知れないですが、トレード会見をした数時間後には、新チームヤンキースのユニフォームを着て、ついさっきまで所属していた古巣マリナーズの敵になってプレーをしてるって、全く驚きな話で、ビッグニュースになるのも当然です。
何より驚いたのが、野球(というより米国だからベースボールだけど)というのは、チームプレーなので、いきなり他球団からやってきて、即座にレギュラーメンバーで先発できるのかという点であります。
球団だけの部外秘であるサインとか、その球団ならではのセットプレーとか、そもそもメンバー間の意思の疎通というものが、数時間でそう簡単に把握できるとは思えませんよね。
しかも、いくら米国生活が長いとはいえ、ニッポン人、ナゴヤ人である鈴木一郎さんが、そこまで語学力や分析力や、コミュニケーション能力が優れているのでしょうか。
まあ、確かにオレ等ボンクラと違って、天才イチローですから頭脳明晰なのでしょうが、更にその上を行くオーラがあるんでしょうね。
名門ヤンキースのそうそうたる主力メンバーですら、外からやってきていきなりレギュラー入りした「世界のイチロー」に敬意を表して従うという、その実績と実力には改めて驚かされます。
ただ、天才プレイヤーだからと言って、いきなり来て本当にチームプレーが成り立つのか、不思議でなりません。
天才でも、鬼才と言われる、いわゆる奇人変人の類いじゃ、チームプレーなんかできませんよね。
それだけ、人間的に人から愛されて信頼される人格者ということなんでしょう。
さらにイチローの守備が外野で、打順が8番という点もその答えかもしれないんですが、内野だったり1~2番だったら、やはりいきなりはきついかも、という気がします。
また、これがベースボールじゃなくて、サッカーならどうでしょうかね。
それこそ個人の技能や癖なんかを知り尽くした仲間でなければ、連係プレーというのは難しいのじゃないいでしょうか。
サッカーしかり、バレーボールしかり、バスケホッケーシンクロ等々、チームってのはメンバーが一致団結しないと成り立たないものという気がするんだけど、逆にこの考えが古すぎるのかな。
いろいろと想像を膨らませてニュースを見聞きしていると、それなりに面白いもんです。

ところで、バンドもチームプレーです。
楽曲のイントロから始まって曲の構成やサイズとかエンディングの形態、更にテンポからコーラスのパートなど、チームプレーの極みであります。
一つ一つの難しい問題を、メンバーで顔つき合わせて解決し、いちばんバンドに合った形で決める。
これがバンドリハ。
バンドリハは、バンドのごはん。
決めごとだけじゃなくて、メンバーそれぞれの癖や特徴をとらえて、いちばんいい形で納得できるところで「妥協する」作業なんです。
いくらメンバーがイチロー並みの天才メンバーでも、個人にはクセがありますし、決めごとを作らなければ個人が主張ばかりする「嫌味」ばかり印象に残る集団になりかねません。
バンドの最初の時期は、お互いの性格を知るという意味でも、バンド練習はしなければ進歩できません。
お互いを知り尽くした集団なら、そんな必要はないかもしれませんが。

実は、自分が所属するオールディーズ・バンド「SOUL FINGER」は、バンドリハを殆んどやりません。
やらないんじゃなく、やれないんです。
オールディーズバンドってメンバーが多くて、スケジュールがなかなか合わないんです。
しかし、過去にあちこちのバンドでそれぞれ研鑽を積み重ねてきたことと、「ケン○ス」という暗黙の共通ルールがあるために、ライブ前に確認する程度で何とか成り立ってしまったりしています。
それもすごいことなんですが、けっこうライブの選曲にいきなりブッツケで新曲が入ったりしますと、冷や汗をかいたりします。
まあ、それもスリル満点で、ライブの楽しみでもあったりしますけど。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする